事業内容
エーアイテイー及びそのグループ会社は、エーアイテイー、連結子会社7社、持分法適用関連会社4社、その他の関係会社3社で構成されています。同社グループは、国際貨物輸送事業を主軸に展開しており、船舶、航空機、自動車などの輸送手段を用いた国際貨物の輸送サービスを提供しています。これに加え、輸出入通関、貨物の保管・梱包、船積書類の作成、貨物海上保険の手配、検品・検針・加工業務など、輸出入に付帯する業務や物流の管理・運営を行う3PL(サードパーティー・ロジスティクス)業も手掛けています。
同社グループは、自ら輸送手段を所有・運行せず、顧客の需要に応じて実運送業者のサービスを利用しています。特に国際海上貨物を取り扱う事業者として、NVOCC(Non Vessel Operating Common Carrier)として活動しており、有償で国際物品の利用運送を行っています。国際貨物輸送における収益は、FCL(フルコンテナロード)輸送とLCL(レスザンコンテナロード)輸送の運賃差額から生じます。
また、同社グループは、ホット・デリバリー・サービス、バイヤーズ・コンソリデーション・サービス、カーゴ・インフォメーション・サービスなど、顧客のニーズに応じた付加価値の高いサービスを提供しています。これらのサービスを通じて、荷主に対して迅速な貨物の引渡しや輸送コストの削減、貨物情報の提供を行っています。
エーアイテイーは、中国をはじめとするアジア地域において、国際海上貨物輸送に特化した独自の拠点網を展開し、日中間貿易の拡大に伴い、特定の商社・メーカー等の系列にとらわれず、幅広い貨物輸送サービスを提供しています。
経営方針
エーアイテイーは、国際物流事業を核として、顧客の多様なニーズに応えるための成長戦略を推進しています。同社グループは、提案力、海外拠点のネットワーク、オペレーティングの3つのキーワードを基に、顧客に最適な物流方法を提案し続けています。経営基本方針として、他社に先駆けた貨物輸送サービスの研究開発、ワールドワイドな総合物流企業への成長、創造力豊かな人材の育成、風通しの良い職場環境の構築を掲げています。
経営目標としては、安定的かつ持続的な成長と利益の確保を重視し、営業収益、営業利益、経常利益の成長率向上に注力しています。また、ROEとROAの向上も目指しています。
中長期的な経営戦略として、デジタル戦略の強化を通じて競争優位性を高め、顧客の利便性向上に繋がる取り組みを行っています。主力である国際貨物輸送を始め、通関や配送、検品・検針・加工業務の受注増加に注力し、収益拡大を目指しています。また、海外の現地法人や各国の代理店と連携し、三国間輸送の獲得やグローバル物流体制の強化にも取り組んでいます。
さらに、人材確保と育成強化、内部管理体制の充実と強化も重要な経営課題として位置づけ、持続的な成長と企業価値の向上に努めています。これらの戦略を通じて、エーアイテイーは、国際物流事業におけるリーダーとしての地位を確固たるものにし、社会や経済の発展に貢献していく方針です。