事業内容
東海運は、物流事業、海運事業、不動産事業、その他事業の4つの主要セグメントを持つ多角的な事業展開を行っています。
物流事業では、港湾での輸出入貨物の取り扱い、荷役作業、倉庫での保管作業、通関手続き、国際複合一貫輸送の取り扱いなどを行っています。また、一般貨物自動車、大型トレーラー、バラセメント車による貨物運送、コンテナ輸送、カーフェリー輸送、引越業務なども提供しており、工場構内での貨物の保管や移動、梱包、搬出入業務も手がけています。主な関係会社には太平洋セメント㈱や近畿港運㈱などがあります。
海運事業では、セメント専用船による製品輸送や一般貨物船による石膏、石灰石、石炭灰等の内航輸送及び外航輸送、旅客船の配乗業務などを展開しています。このセグメントには、太平洋セメント㈱やイースタンマリンシステム㈱などが関係会社として名を連ねています。
不動産事業では、不動産の賃貸業務を主軸に展開しており、横浜液化ガスターミナル㈱が主な関係会社です。
その他事業としては、農産物の生産管理及び販売業務を行っており、東海運自身がこのセグメントの事業を担っています。
これらの事業を通じて、東海運は幅広いニーズに応えるサービスを提供し、多様な業界での物流支援を行っています。
経営方針
東海運は、総合物流企業として、お客様に最適な物流サービスを提供し、社会に貢献することを経営理念に掲げています。同社は、企業行動指針とサステナビリティ基本方針を基に、ステークホルダーからの信頼と期待に応え、新しい物流の動向に柔軟に対応し、持続的な成長を目指しています。具体的には、法とルールの遵守、地球環境の保全、社会とのコミュニケーション、グローバルかつ柔軟な発想、情熱を持った挑戦、多様な価値観の尊重、安全で健康な職場環境の保持など、幅広い取り組みを進めています。
中期経営計画「ステップアップ AZUMA2023」では、2024年3月期に連結営業収益415億円、連結経常利益10億3千万円の達成を目標に掲げています。この計画では、将来を見据えた拡大事業を中心に経営資源を集中し、収益力と資本効率の向上を目指す3年間と位置づけています。基本戦略としては、ESG経営からSDGs達成に貢献することを掲げ、企業基盤の強化、グループ営業体制の推進、事業ポートフォリオ別戦略の実行を主要な取り組みとしています。
東海運は、人的資本経営×DX、脱炭素社会の実現、サーキュラーエコノミーの実現、海をきれいにする、地域社会の発展に貢献するという5つのマテリアリティに事業活動を通じて取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、市場と顧客に選ばれる企業を目指し、環境変化への適応、最新技術の取り込み、事業領域の拡大を進めています。