事業内容
エージーピーグループは、航空業界に特化した多様な事業を展開しています。主要な事業セグメントは、動力供給事業、エンジニアリング事業、そして商品販売事業の三つです。
動力供給事業では、国内10空港において、駐機中の航空機に必要な電力、冷暖房、圧搾空気を供給しています。このサービスは、固定式および移動式の設備を通じて提供されます。
エンジニアリング事業は、空港内外の特殊設備や建物、セキュリティ機器の保守管理を主軸に据えています。具体的には、旅客搭乗橋や手荷物搬送設備の保守管理、ビジネスジェットの格納庫駐機や機体クリーニングなどの支援サービス、さらには空港外の特殊設備の保守管理業務も手がけています。
商品販売事業では、機内食システムをはじめとするフードシステムの販売、電力販売、航空機地上支援機材(GSE)の輸入販売及び特殊車両の製作販売を行っています。これらの製品やサービスは、航空業界のニーズに応じて提供されており、アフターサービスも充実しています。
エージーピーグループは、これらの事業を通じて、航空業界における幅広いニーズに対応し、特に空港での運用支援において重要な役割を果たしています。
経営方針
エージーピーは、航空業界に特化した事業を展開する企業グループであり、その成長戦略は技術力の極致と環境社会への貢献を核としています。同社は、経済的価値と環境・社会的価値の創出を目指し、企業活動を通じてステークホルダーからの信頼を基に、企業価値の向上を図っています。
中期経営計画(2022-2025年度)では、情報開示の充実化と透明性・公正性の向上、コーポレートガバナンスへの積極的な取り組みを推進しています。経営指標としては、2025年3月末までに売上高200億円、売上150億円以上、営業利益率10%以上、ROE10%以上を目標に掲げています。また、空港外の売上比率20%以上、空港におけるCO2排出量の削減目標を年間33.5万トン以上としています。
経営戦略においては、「選択と集中」、「事業基盤のシフト」、「経営基盤の強化」の三つの柱を設定。これにより、安定した利益の確保、低採算事業の見直し、新たな成長事業への経営資源の再配分、事業運営管理の適正化、組織体制の整備などを進めています。特に、空港外や海外、地方に対するサービス提供の拡大や、新規産業への参入、新商材の拡充を通じて、事業基盤のシフトを図っています。
エージーピーは、これらの戦略を通じて、空港の安全を守る技術を利活用し、空港外や海外、地方空港に対してもサービスを提供することで、さらなる社会貢献と企業成長を目指しています。