事業内容
大運は、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたるサービスを提供しています。主な事業セグメントとしては、港湾運送事業、自動車運送事業、その他の事業があります。
港湾運送事業では、一般港湾荷役事業を展開しています。これは、港湾運送事業法に基づき、貨物の船積みや陸揚げのための運送および荷捌きを一貫して行う業務です。また、港湾荷役事業では、船会社や荷主からの委託を受け、沿岸荷役を行っています。さらに、通関業も手がけており、輸出入貨物の通関手続きを行っています。倉庫業では、普通倉庫の保管や荷役業務を提供しています。
自動車運送事業では、一般区域貨物自動車運送事業を展開しています。大小各型トラックを用いて、一般陸運貨物の現地運送や集配業務を行っています。また、長距離貨物輸送や隔地間連絡輸送、国際海上コンテナ貨物の内陸輸送も手がけています。
その他の事業としては、損害保険代理業があります。自動車、火災、傷害、海上などの各種損害保険の代理店業務を行い、顧客に幅広い保険商品を提供しています。これらの多様なサービスを通じて、大運は物流業界での重要な役割を果たしています。
経営方針
大運は、物流業界における成長を目指し、多様な戦略を推進しています。中期経営計画では、安定した収益の確保を重視し、収入や粗利益、経費の管理を徹底しています。これにより、各部門での利益確保を図り、営業利益の安定的な確保を目指しています。また、経営環境の変化に柔軟に対応できる企業体質の確立を目指し、営業力の強化や施設・設備の充実を進めています。
大運は、特に重点を置く領域として、荷主や貨種の選定、海外拠点の強化、営業力の向上、物流機能の強化、ローコストオペレーションによる生産性向上を掲げています。具体的には、中国事務所の営業機能強化や海外パートナーの拡大、営業担当者の質的向上、営業人員の増加、販売促進の強化を進めています。また、港湾運送事業を基盤に3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)を視野に入れたパートナーネットワークの強化も図っています。
さらに、大運は、厳しい国際・国内物流業界においても営業基盤を確立し、安定した収益と配当の確保に努めています。営業上の立替金の管理や早期回収を強化し、資金負担や回収リスクの軽減を図っています。経営姿勢としては、安全第一、コンプライアンスの徹底、地球環境に配慮したグリーン経営を重視し、経営資源を有効活用しながら中長期的な収益機会の創造を目指しています。今後も財務体質の改善を図り、経営の効率化と安定化を追求していく方針です。