事業内容
中央倉庫は、国内物流事業、国際貨物事業、不動産賃貸事業の3つの主要セグメントを展開しています。国内物流事業では、倉庫業と運送業を中心に事業を行っており、倉庫業では貨物の保管や入出庫作業、定温・定湿保管、保税蔵置場、トランクルーム、危険品保管、流通加工、倉庫証券の発行、物流施設の賃貸など多岐にわたるサービスを提供しています。運送業では、貨物利用運送事業、貨物自動車運送事業、保険代理店業を営んでおり、荷主のニーズに応じた運送サービスを提供しています。
国際貨物事業では、梱包業と通関業を主軸に事業を展開しています。梱包業では、精密機械類の輸出梱包を中心に、梱包資材の販売も行っており、通関業では、輸出入手続きの代行や国際複合一貫輸送事業を提供しています。
不動産賃貸事業では、物流施設以外の不動産(建物や土地)の賃貸業を行っており、多様な顧客ニーズに対応する不動産ソリューションを提供しています。
これらの事業を通じて、中央倉庫は物流から不動産まで幅広い分野でサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。主な関係会社には、中央倉庫ワークス株式会社、株式会社文祥流通センター、ユーシーエス株式会社、中倉陸運株式会社、株式会社テスパック、安田中倉国際貨運代理(上海)有限公司などがあります。
経営方針
中央倉庫は、総合物流業を核とし、国内物流事業、国際貨物事業、不動産賃貸事業を展開しています。同社は、経済活動に不可欠な公共性の高い事業を通じて、社会と経済の発展に貢献することを基本方針としています。そのため、安定的な経営基盤の拡充を目指し、株主、顧客、従業員の満足度向上を目標に掲げています。
中期経営計画「Let’s TRY ! 2024」では、2024年度までの3年間で営業収益29,000百万円、営業利益2,440百万円、経常利益2,720百万円、営業利益率8.4%、ROIC5.0%を目標としています。この計画のもと、自ら能動的に行動する「自身に TRY !」、挑戦する風土を創って分かち合う「組織で TRY !」、社会に応える「社会へ TRY !」の3つのTRYを推進しています。
同社は、新分野への挑戦、無形資産・人的資産への投資を通じたイノベーションの育成、多様な価値観の尊重、デジタル技術の活用、サステナビリティの推進、健全経営の継続、プライム市場企業としての期待に応えるガバナンスの充実など、具体的な戦略基本方針に基づき取り組みを進めています。
また、資本効率の向上、サステナビリティ経営、人的資本の活用など、経営環境と優先的に対処すべき課題にも注力しています。具体的には、大津営業所の軌道に乗せること、豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社の本格稼働に伴う関連業務の拡大、国際貨物部門の強みの発揮、不動産賃貸事業の展開など、中期経営計画達成に向けた成長戦略を実行しています。