事業内容
山九は、物流、機工、および関連サービス事業を展開する多角的な企業グループです。同社グループは、山九を含む子会社71社、関連会社14社から構成され、国内外で幅広い事業を手がけています。
物流事業では、港湾での船舶貨物の取り扱い、海上運送、倉庫保管、特殊輸送、国際複合輸送などを提供しています。これには、コンテナターミナルオペレーション、梱包、長距離トラック輸送、引越しや美術品輸送、廃棄物輸送などが含まれます。また、輸出入貨物の通関業務や船主・傭船者の代理業務も行っており、工場構内での原材料・資材および製品の輸送や倉庫保管・管理作業も提供しています。
機工事業では、製鉄機械、石油化学、電力関連装置などの建設、機器据付、配管工事を実施しています。これには、設備装置のメンテナンス、大型重量物輸送、一般産業機械や橋梁の設計・製作・組立、工場構内の設備に関わる土木・建築工事が含まれます。
その他の事業として、情報システム、人材派遣、保険代理店、福利厚生のアウトソーシングサービスを提供しています。また、道路や橋梁に関わる土木・建築工事、機材の賃貸およびメンテナンス、管理サービスも手がけています。
山九グループは、これらの事業を通じて、物流から機工、さらには関連サービスまで、多岐にわたるニーズに応えるサービスを提供しています。
経営方針
山九は、物流、機工、および関連サービス事業を展開する企業グループであり、国内外で幅広い事業を手がけています。同社は、2023年度を初年度とする「Vision2030」と「中期経営計画2026」を策定し、急速に変化する事業環境においても、世界の産業を支え続けるという使命を果たしていくための成長戦略を推進しています。
「Vision2030」では、「心に「Thank you」を、世界の産業に山九を。」をパーパスとし、人・社会・環境への感謝を事業で実現する人間力企業としてのあるべき姿を描いています。このビジョンの実現に向けて、事業ポートフォリオのマネジメントと再構築、既存顧客の領域拡大(ビジネスモデル革新)、成長市場への挑戦という3つの方針を掲げています。
中期経営計画2026では、既存事業の収益強化、海外事業拡大、グリーン機会の獲得・準備、新規事業領域進出という4つの基本戦略を軸に、持続的成長を目指しています。これらの戦略を支えるために、人財強化、DX推進、パートナー連携強化などの機能強化と経営基盤の強化に取り組んでいます。
また、投資計画においては、2026年度までの中期4年間と2030年度までの長期8年間における成長投資額および人財投資額を明確にしており、資本政策では、事業活動における安定した営業キャッシュ・フローの創出を見込みつつ、戦略投資を計画しています。財務の健全性・安定性を確保しながら、成長投資に充てることで資本コストの抑制を図り、株主還元を含めた企業価値の最大化を目指しています。