平安レイサービス株式会社とそのグループ企業は、冠婚葬祭サービスを中心に幅広い事業を展開しています。具体的には、神奈川県に2拠点の婚礼施設「コルティーレ茅ヶ崎」と「ロイヤルマナーフォートベルジュール」を持ち、結婚式の施行サービスを提供しています。また、「サロンドプリエ」では、結婚式や成人式、七五三などの慶事用の貸衣裳、写真撮影、着付けサービスを行っています。

葬祭事業では、神奈川県と東京都に47拠点の葬祭ホールや葬儀式場を有し、一般個人、互助会加入者、法人向けに葬儀サービスを提供しています。これには、自宅や寺院、集会所での葬儀施行サービスや仏壇仏具の販売などの付帯サービスも含まれます。また、県内及び近隣県の葬祭事業者とのパートナーシップ契約や、葬儀の小規模化に対応したフランチャイズパッケージの提供も行っています。

互助会事業では、連結子会社の株式会社へいあんが、神奈川県湘南エリアを中心に冠婚葬祭互助会の運営を行い、互助会加入者の募集や情報管理、施行斡旋を担当しています。

介護事業においては、株式会社へいあんが訪問介護、訪問看護、介護用品の販売・レンタル、グループホーム運営など、高齢者向けのサービスを提供しています。

その他、連結子会社山大商事株式会社が物流事業を担当し、諸施設への料理や返礼品等の提供を行っています。これらの事業を通じて、平安レイサービス株式会社グループは、生活の様々な場面でサポートを提供しています。

平安レイサービス株式会社は、結婚式・葬儀式・ヘルスケアを中心に、ライフサイクル全般にわたるサービスを提供し、顧客満足の実現と地域社会への貢献を目指しています。同社は、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢の悪化、エネルギー価格の高騰など、変化する経営環境の中で、冠婚事業と葬祭事業の両方で限定的な影響を受けています。特に葬祭事業では、社会的な交際範囲の縮小や価値観の変化に伴い、葬儀の簡素化や小規模化が続いており、これに対応するために新商品・新サービスの企画提案や葬儀周辺売上の強化、生産性と労務効率の向上に取り組んでいます。

また、同社は既存エリアのシェア率向上を目指し、新規店舗の出店や施設の改装・建替えによる投資を行っています。優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、新商品・新サービスの促進、葬儀周辺売上の強化、既存営業エリアの地盤強化と新規エリアへの拡大、生産性と労務効率の向上、管理統制システムの強化を挙げています。

経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として、連結営業利益率17％以上を目標に掲げ、連結営業利益の確保とその安定的な成長を図る方針です。これらの戦略を通じて、平安レイサービス株式会社は、経営環境の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。