事業内容
三菱地所は、多岐にわたる事業セグメントを有しており、その事業活動は広範囲に及んでいます。主要な事業セグメントには、コマーシャル不動産事業、住宅事業、海外事業、投資マネジメント事業、設計監理・不動産サービス事業、その他の事業が含まれます。
コマーシャル不動産事業では、オフィスビル、商業施設、物流施設、ホテル、空港などの開発、賃貸、運営、管理を行っています。特に、東京都内及び全国の主要都市でのビル開発・賃貸事業や、御殿場プレミアム・アウトレットなどの商業施設運営、物流施設の開発・賃貸、国内外のホテルオペレーターと連携したホテル事業、民営化された空港施設の開発・賃貸・運営・管理などが挙げられます。
住宅事業では、マンション・戸建住宅の建設・販売・賃貸、マンション・住宅の管理、注文住宅の設計・請負、不動産仲介、ニュータウン開発、ゴルフ場経営などを行っています。三菱地所レジデンス㈱や三菱地所ハウスネット㈱などの連結子会社がこれらの事業を担っています。
海外事業では、世界各地で不動産開発事業、不動産賃貸事業を展開しており、MEC Group International Inc.やMitsubishi Estate London Limitedを通じて、オフィスビル等の不動産開発・賃貸事業を行っています。
投資マネジメント事業では、不動産投資に関する総合的サービスを提供しており、三菱地所投資顧問㈱やジャパンリアルエステイトアセットマネジメント㈱が資産運用を担当しています。
設計監理・不動産サービス事業では、建築・土木工事の設計監理、建築工事・内装工事の請負、不動産仲介事業、駐車場事業などを行っており、三菱地所設計㈱や三菱地所リアルエステートサービス㈱がこれらのサービスを提供しています。
その他の事業としては、情報システムの開発・保守管理や給与厚生研修関連業務の受託など、三菱地所グループ内のサポート業務も行っています。これらの事業を通じて、三菱地所は不動産業界における多角的な事業展開を実現しています。
経営方針
三菱地所は、「まちづくりを通じて社会に貢献する」という基本使命のもと、ブランドスローガン「人を、想う力。街を、想う力。」を掲げ、様々なステークホルダーとの共生を目指しながら、企業グループとしての成長を追求しています。同社は、2020年代の環境変化をチャンスに変え、持続的な価値を提供する企業グループへの変革を目指しています。このために、2020年1月には「長期経営計画2030」を策定しました。
この計画では、幅広い顧客に深い価値を届けるための事業機会の最大化と、市況変化に強いポートフォリオへの変革を目指しています。具体的には、国内の大型開発プロジェクトの推進、海外事業の拡大、ノンアセットビジネスの拡大、サービス・コンテンツ領域への進出を通じて、新たな利益成長の柱を築くことを目標としています。
また、同社はコマーシャル不動産事業、住宅事業、海外事業、投資マネジメント事業、設計監理事業、不動産サービス事業など、多岐にわたる事業セグメントを有しており、それぞれの事業で着実な利益の拡大を図っています。特に、コマーシャル不動産事業では、開発中プロジェクトの稼働による賃貸利益の伸長や、丸の内エリアでのまちづくりの推進を図っています。
三菱地所は、これらの戦略を通じて、ESGの先進企業としての地位を確立し、ステークホルダーとの共生と長期的な企業価値向上を目指しています。