事業内容
T&Dホールディングスグループは、2023年3月31日現在、T&Dホールディングス、子会社20社、関連会社5社で構成されており、主に生命保険業を展開しています。同社グループの報告セグメントは、生命保険会社別に「太陽生命保険」、「大同生命保険」、「T&Dフィナンシャル生命保険」の3つに分かれており、さらに生命保険事業と親和性の高い事業領域への投資を行う「T&Dユナイテッドキャピタル(連結)」という投資子会社を持っています。
これらのセグメントを通じて、T&Dホールディングスグループは、個人や企業向けに多様な保険商品やサービスを提供しています。太陽生命保険、大同生命保険、T&Dフィナンシャル生命保険は、それぞれが特色ある保険商品を展開し、顧客のニーズに応えています。また、T&Dユナイテッドキャピタルを通じて、生命保険事業と相性の良い分野への投資を行い、グループ全体の事業基盤の強化を図っています。
さらに、T&Dホールディングスは、特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準を連結ベースの数値に基づいて判断することとしています。これにより、透明性の高い経営を目指し、株主や投資家に対して信頼性の高い情報提供を心がけています。
経営方針
T&Dホールディングスは、経営理念「Try & Discover(挑戦と発見)による価値の創造を通じて、人と社会に貢献する」を基に、保険を通じて社会の幸福を創出することを目指しています。同社は、2021年4月から始まる5年間のグループ長期ビジョン「Try & Discover 2025」を推進しており、資本効率の向上を伴った成長ストーリーの実現を目標としています。このビジョンには、グループ修正利益1300億円、修正ROE 8.0%、新契約価値2000億円、ROEV 7.5%といった具体的な財務目標が設定されています。また、お客様満足度、従業員満足度の向上、CO2排出量の削減など、非財務的指標も重視しています。
成長戦略として、T&Dホールディングスは5つの重点テーマと11の戦略方針を設定し、資本効率の向上と社会課題の解決を目指しています。具体的には、コアビジネスの強化、事業ポートフォリオの多様化・最適化、ERM(エンタープライズ・リスク・マネジメント)の高度化、グループ一体経営の推進、SDGs経営と価値創造に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命の各社は、それぞれの特色を活かした保険商品の提供や、デジタル化の推進、顧客接点の拡大などに努めています。
また、T&Dホールディングスは、持続可能な成長と中長期的な企業価値向上を目指し、資本コストを意識した経営に取り組んでいます。同社は、進捗状況と資本収益性指標、市場評価に関する情報を投資家に対して適時に開示し、計画最終年度である2025年度の目標達成に向けて着実に進めていく方針です。これらの取り組みを通じて、経済的価値と社会的価値の双方を追求し、社会的使命を果たすことで、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。