事業内容
第一生命ホールディングスは、保険持株会社として、2023年3月31日現在、子会社125社及び関連会社30社を有する大規模なグループを構成しています。同社グループは、主に生命保険事業を中心に展開しており、その他にも幅広い金融サービスを提供しています。
同社グループの事業セグメントは、生命保険事業を核としつつ、資産運用、海外事業、およびその他の金融サービスなど、多岐にわたります。生命保険事業では、個人向けの生命保険や年金保険、医療保険などの商品を提供しており、顧客のライフステージに応じた幅広いニーズに対応しています。また、資産運用事業では、保有する資産の運用を通じて、収益の安定化と成長を目指しています。
海外事業においては、アジアを中心に展開しており、現地のニーズに合わせた保険商品の提供やサービスの提供を行っています。これにより、グローバルな視点からの事業拡大を図っています。
その他の金融サービスとしては、健康支援サービスや企業向けの福利厚生プランの提案など、保険以外の分野でも顧客の多様な要望に応えるサービスを展開しています。
第一生命ホールディングスは、これらの事業セグメントを通じて、顧客に対して包括的な金融ソリューションを提供し、社会の発展に貢献していることが伺えます。
経営方針
第一生命ホールディングスは、中期経営計画「Re-connect 2023」を策定し、保険ビジネスモデルの抜本的転換を目指しています。この計画は、全てのステークホルダーとの「再度、より良い形でつながり直す」という想いを込めており、全役員・従業員が価値観を共有し、共鳴しあいながら変革を遂げるために改めて結束を強めることを目標としています。
同社グループは、国内事業において市場シェアの拡大と事業効率向上を通じて事業の「深化」を図ると同時に、新たな組織能力の獲得、即ち「探索」に向けて、健康・医療領域の新規サービス提供、デジタル技術の獲得を目的とした外部との協業、資産形成・承継領域の機能強化につながる事業投資等を通じて、グループの持続的成長を目指しています。
海外事業では、市場ステージに応じたポートフォリオ戦略を引き続き推進し、安定成長と早期利益貢献が期待できる米国及び豪州と、中長期の利益貢献が見込まれるアジア新興国での成長に加え、将来の更なる環境変化に備えた革新的なビジネスモデルの取込みを戦略の3つの柱としています。
財務・資本政策においては、市場関連リスクの削減による健全性の向上や資本コストの低減に加え、ERMに基づく規律ある成長投資や機動的かつ柔軟な株主還元の実践等を通じ、中長期的に資本コストを上回る資本効率を目指しています。
サステナビリティ・経営基盤に関しては、地域・社会の持続性確保に関する重要課題にも、従来に増して取り組んでいます。気候変動対応については、カーボンニュートラルの実現に向けて、2024年3月期までに第一生命が事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達する方針を決定しています。
これらの施策を通じて、第一生命ホールディングスは、保険業の枠組みにとらわれず、保障、資産形成・承継、健康・医療、つながり・絆の4つの体験価値をよりシームレスに提供し、お客様が望む未来を実現するためのサービスを幅広く提供できる存在を目指しています。