事業内容
丸八証券は、金融商品取引業を中心に展開する投資・金融サービス業を主軸としています。同社は顧客に対し、資産運用に関する幅広いサービスを提供しており、その業務内容は多岐にわたります。
主要な業務内容としては、まず「有価証券の売買」が挙げられます。これは、自己の計算に基づいた有価証券の売買(トレーディング業務を含む)を行う業務です。次に、「有価証券の媒介、取次ぎまたは代理」業務があり、これは顧客からの委託を受けて有価証券の売買を執行することを主な内容としています。
さらに、「有価証券の引受けおよび売出し」業務では、有価証券の発行に際して発行者からその全部または一部を取得し、一般に売出すことを目的としています。また、「有価証券の募集および売出しの取扱い」業務では、新たに発行される有価証券の募集や、すでに発行された有価証券の売りさばきを行います。
最後に、「金融商品取引業に付随する業務」があり、これは金融商品取引法第35条に定められた業務を指します。これらの業務を通じて、丸八証券は顧客に対して包括的な金融サービスを提供しています。
丸八証券はこれらの事業を「投資・金融サービス業」という単一の報告セグメントとして位置づけており、金融市場における幅広いニーズに応えるサービスを展開しています。
経営方針
丸八証券は、顧客の投資パフォーマンス向上を最重要事項と位置づけ、2022年度から2024年度までの新たな中期経営計画を推進しています。この計画では、「営業基盤の拡大」「推進体制の強化」「収益構造の安定」を三つの柱として掲げています。
営業基盤の拡大に関しては、地域に密着した店舗展開と人員配置を通じて、顧客満足度の向上を目指しています。具体的には、店舗のレイアウト変更や移転による対応スペースの拡充、地方自治体や商工会議所との連携による金融リテラシー向上・資産形成支援セミナーの開催などが挙げられます。
推進体制の強化では、お客様アンケートの実施・検証を通じて顧客の声を収集し、マーケット・金融商品情報の提供や事務手続きの簡素化による提案力の向上と利便性の向上を図っています。
収益構造の安定化に向けては、社員の資質向上のための研修インフラ整備や、費用構造の見直し、業務の効率化による生産性向上を進めています。
これらの戦略は、顧客への堅実な資産形成の提供、株主への永続的な成長、従業員の幸福、地元愛知への貢献という基本理念に基づいています。また、透明性の高いコーポレート・ガバナンスの確立、顧客を第一に考えた収益の最大化、業務水準の均一化による付加価値向上が基本方針として掲げられています。これらの取り組みを通じて、丸八証券は企業価値の向上に努めています。