事業内容
システナは、多岐にわたる事業セグメントを展開している企業であり、その事業内容は大きく分けてソリューションデザイン事業、フレームワークデザイン事業、ITサービス事業、ビジネスソリューション事業、クラウド事業、海外事業、投資育成事業の7つに分類されます。
ソリューションデザイン事業では、自動運転や車載システム、通信事業者サービスの企画・設計から開発・検証支援までを手がけています。また、ネットビジネスや業務用アプリ、IoT、人工知能、ロボット関連サービスの開発も行っています。
フレームワークデザイン事業では、金融系や産業系、公共系の基幹システム開発に加え、基盤系システムの開発を提供しています。
ITサービス事業では、システムやネットワークの運用・保守、ヘルプデスクやユーザーサポート、データ入力などのITアウトソーシングサービスを提供しています。
ビジネスソリューション事業では、サーバーやパソコン、周辺機器の企業向け販売のほか、基盤構築や仮想化サービス、RPAやBIツールの導入サービスを手がけています。
クラウド事業では、「Canbus.\キャンバスドット」、「Cloudstep」、「Web Shelter」などの自社サービス提供に加え、「Google Workspace」、「Microsoft 365」などのクラウド型サービスの提供・導入支援を行っています。
海外事業では、モバイル通信関連技術の支援や開発、最新技術の事業化などを、アメリカやベトナムの子会社を通じて展開しています。
投資育成事業では、新規事業の育成やスマートフォン、タブレット向けゲームコンテンツの企画・開発・販売を行っています。
これらの事業を通じて、システナは幅広い分野での技術提供とサービス展開を行っており、多様なニーズに応える企業として位置づけられています。
経営方針
システナは、現在の経済環境の変化に対応するため、積極的な成長戦略を推進しています。新型コロナウイルス感染症の影響が収束したものの、インフレーションと地政学リスクの高まりにより、世界経済は大きな変動期にあります。このような状況下で、同社はスタグフレーションの影響を受けながらも、経営資源の生産性向上を通じて収益確保を目指しています。
具体的には、人手に依存するビジネスモデルからの脱却を図り、システナグループ全体での改革に取り組んでいます。破壊と創造を基本方針とし、逆境の中でもその真価を発揮する企業体質を目指しています。2025年3月期を目標とする中期経営計画では、売上高1,010億円、営業利益152億円を目指し、改革の年と位置付け、V字回復を目標に掲げています。
事業セグメント別では、ソリューションデザイン事業では車載、社会インフラ、ネットビジネス、プロダクト、DXサービス分野を中心に、ニアショア開発やオフショア開発を推進し、受注拡大と収益性の向上を図っています。特に、自動車業界のEV化の加速や5Gインフラの開発、IoTやAIの活用などに注力しています。
また、フレームワークデザイン事業では、金融分野での業務システム開発ノウハウを活用し、公共分野や法人分野の事業拡大を目指しています。ITサービス事業では、DX需要に応えるITアウトソーシングサービスを展開し、ビジネスフィールドの拡大を図っています。
クラウド事業では、DX推進とデータ経営を組み合わせたコンサルティングやPMOサービスを提供し、AIの活用にも積極的に取り組んでいます。海外事業では、米国市場での拡大を目指し、技術支援や新サービスの販売を推進しています。
これらの戦略を通じて、システナは経済環境の変化に対応しながら、持続的な成長を目指しています。