事業内容
ゼットは、自社および7つの子会社で構成されるグループ企業であり、スポーツ用品の製造と販売(卸売および小売)を主軸に据えた事業を展開しています。このグループはスポーツ事業を単一のセグメントとして位置づけ、関連する各種サービス業務も手掛けています。
卸売部門では、ゼットはスポーツ用品全般の卸売を行い、国内約300社から仕入れた商品を全国のスポーツ用品小売店や量販店へ販売しています。また、広州捷多商貿有限公司を通じて、中国国内で野球用品などを販売しています。
製造部門では、ゼットクリエイト㈱が野球用品やスポーツウェアの企画・開発を担い、自社工場で野球バットやグラブなどを製造しています。これらの製品は主にゼットへ販売されています。
小売部門では、直営店舗を通じて一般顧客への店頭販売を行っており、㈱ロッジがこの部門に関連しています。
その他の部門では、ザイロ㈱がゼットグループの卸売・製造部門の物流業務を、㈱ジャスプロがグループ内外の物流業務を担当しています。さらに、㈱ゼオスはスポーツ施設の運営を行っており、これらの会社はすべてゼットの連結子会社です。
このように、ゼットはスポーツ用品の製造から販売、物流、施設運営に至るまで、幅広い事業を展開しており、スポーツ業界における総合的なサービスを提供しています。
経営方針
ゼットは、スポーツ用品の製造と販売を核とする事業を展開し、スポーツ&ライフスタイル企業としての地位を確立することを目指しています。同社は、社会に新しい価値を創造し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上に努めることを経営方針として掲げています。この方針の下、中期経営計画においては、「新しい価値の創造」「利益の創出と社会的使命の両立」「人材の戦略的活性化」「次世代DX卸ビジネスモデルへの移行」を基本方針としています。
具体的な施策として、構造改革の推進、ESG経営の強化が挙げられます。構造改革では、収益性の向上、利益を伴った売上拡大、在庫・物流改革に取り組むことが計画されています。また、ESG経営では、環境対応、社会との調和、ガバナンスの強化に注力します。
経営上の目標としては、連結売上高営業利益率2%、自己資本比率50%を掲げ、安定した収益基盤の確立と財務基盤の強化を目指しています。経営環境の変化に対応し、2023年8月には西日本の物流センターを移転し、物流業務の改革を進める計画です。これにより、商品の保管および作業スペースの拡大、搬出入業務の改善を図り、お客様満足度の向上と次世代DX卸ビジネスモデルの実現を目指します。
ゼットは、これらの戦略を通じて、事業の存続と発展に全力を注ぎ、収益力の高い企業体質の確立、コーポレートガバナンスの強化、内部統制の整備・運用を図り、安定した収益基盤及び財務体質の強化を目指しています。