事業内容
サンゲツは、インテリア、エクステリア、海外、スペースクリエーションの4つの主要な事業セグメントを持つ企業です。インテリアセグメントでは、住宅から非住宅分野まで幅広く利用される壁装材、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)などを提供しています。サンゲツはこれらの商品の企画・販売を主に国内で行い、子会社を通じて地域や顧客、専門分野に特化した事業活動も展開しています。例えば、サンゲツ沖縄は沖縄地区で、サンゲツヴォーヌはカーテン分野に特化し、クレアネイトは壁紙の製造・販売、クロス企画はインテリア関連商材の配送及び管理を担っています。
エクステリアセグメントでは、サングリーンが門扉、フェンス、テラスなどのエクステリア商品の販売と施工を手がけています。海外セグメントでは、米国のKoroseal Interior Products Holdings,Inc.が壁紙の製造・販売を行い、Goodrich Global Holdings Pte., Ltd.をはじめとする子会社が東南アジア、中国、香港でインテリア商材を販売しています。
スペースクリエーションセグメントでは、フェアトーンが非住宅分野の新築・リニューアル・リノベーションに関する内装施工を行い、サンゲツのスペースクリエーション事業部はオフィス、ホテル、その他施設の空間づくりにおいて、設計・デザインから施工までを手がける専門性の高い事業活動を展開しています。これらのセグメントを通じて、サンゲツは幅広い顧客ニーズに応える多様なサービスと商品を提供しています。
経営方針
サンゲツは、長期ビジョン「DESIGN 2030」に基づき、スペースクリエーション企業への転換を目指しています。このビジョンの下、同社は2023年から2025年にかけての新中期経営計画「BX 2025」を策定しました。この計画では、商品販売だけでなく配送力・提案力・施工力といった機能を統合したソリューション力を強化し、内装材の販売からスペースクリエーション企業への進化を図ることを目標としています。
具体的には、人的資本の拡大・高度化・活躍支援や、デジタル資本の蓄積・分析・活用を進めることで、社会的価値の創造に努めるとともに、定量目標の達成を目指します。また、サンゲツは、商品の拡充、エクステリア事業・海外事業の拡大を実行し、スペースクリエーション事業のプラットフォームにおいて、従来の主要商品・主要市場での拡張のみならず、海外市場の強化・拡大・収益化にも取り組みます。
さらに、サンゲツは、スペースオペレーション事業への展開の可能性を検討し、長期的な成長を可能にする事業を展開することを視野に入れています。これらの取り組みを通じて、サンゲツは、スペースクリエーションに関する高い価値をグローバルに提供する企業を目指しています。