事業内容
ニチモウは、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業内容としては、食品事業、海洋事業、機械事業、資材事業、バイオティックス事業、物流事業、その他の事業があります。
食品事業では、鮮凍魚、魚卵、すり身を中心に取り扱い、ニチモウフーズ㈱やはねうお食品㈱などの子会社を通じて加工や輸入、販売を行っています。海洋事業では、漁網やロープ類の製造、漁具の仕立て・修理を子会社が手掛け、北海道ニチモウ㈱や西日本ニチモウ㈱などが販売を担当しています。
機械事業では、食品加工機械を中心に、㈱ビブンや㈱ソーエーなどの子会社や主要取引先で製造し、販売しています。資材事業では、合成樹脂や包装資材、農畜資材の販売を行っています。
バイオティックス事業では、ニチモウバイオティックス㈱が発酵大豆製品の製造を行い、健康食品と共に販売しています。物流事業では、ニチモウロジスティクス㈱が物流及び運送サービスを提供しています。
その他の事業としては、日網興産㈱が人材派遣業及び不動産業を、日本サン石油㈱が石油製品の販売を行っています。これらの事業を通じて、ニチモウは幅広い分野で事業を展開し、多様なニーズに応えています。
経営方針
ニチモウは、創業以来の経営理念「会社は社会の公器であることの精神に立ち、業界をリードする技術とサービスをもって広く社会の発展に貢献する」を軸に、健康な生活づくりに主に「食」の分野で貢献することを目指しています。同社は、環境変化に柔軟に対応し、高収益体質への転換を目指すため、事業の選択と集中を推進しています。具体的には、「浜から食卓までを網羅し繋ぐ」という経営方針のもと、第137期中期経営計画「Toward the next stage」を策定し、食品事業の利益体質再構築、海洋・機械・資材事業の安定化と新規商材の拡販、海外市場への販売強化などに注力しています。
また、ニチモウはサステナブル経営を推進し、水産資源管理の厳格化や海洋生態系の保護を通じて、持続可能な社会への貢献を目指しています。SDGs視点の取り組みとして、九州最大のサーモン陸上養殖事業の推進、バイオマス漁網の実用化、北海道の製造子会社への大規模投資による水産物加工の安定供給体制の構築などを進めています。これらの取り組みにより、豊かで健康な生活づくりと新たな価値の創造に邁進しています。
さらに、2024年4月に東証プライム市場への移行を果たし、新たな3ヵ年経営計画の目標達成と併せて、資本政策やIR活動の拡充を通じて株主とのエンゲージメントを高め、企業価値の向上を目指しています。ニチモウは、これらの成長戦略を推進することで、不透明かつ厳しい経営環境の中でも、持続可能な成長を目指しています。