事業内容
福留ハム株式会社とそのグループ企業は、食肉及び食肉製品の加工と販売を中心に事業を展開しています。同社グループは、福留ハム株式会社を中心に、原料供給を目的とする子会社2社を含む構成で、食品業界における重要なプレイヤーとして位置づけられています。
事業内容は大きく分けて2つのセグメントに分類されます。第一のセグメントは加工食品事業で、ハム、プレスハム、ソーセージ、惣菜などの製造および販売を行っています。これらの製品は、消費者の食卓に欠かせないものとして、幅広い市場で受け入れられています。
第二のセグメントは食肉事業で、食肉及び食肉包装加工製品の製造と販売を手掛けています。このセグメントでは、品質と安全性に重点を置いた製品提供を通じて、消費者の信頼を獲得しています。
主な関係会社としては、原料の仕入れを担う㈱福留や佐賀県枝肉出荷㈱があり、これらの会社は福留ハム株式会社の事業運営において重要な役割を果たしています。これらの関係会社との連携により、同社グループは食品の安全性と品質の向上に努め、市場のニーズに応える製品を提供し続けています。
以上のように、福留ハム株式会社とそのグループ企業は、加工食品事業と食肉事業を軸に、食品業界における多様なニーズに対応する製品とサービスを提供しています。
経営方針
福留ハム株式会社は、お客様第一を経営理念とし、「安心・安全・美味しさ・お役立ち」を追求することで社会に貢献することを基本方針としています。同社は、ハムやソーセージなどの高付加価値製品の提供を通じて、顧客のニーズに応えることに注力しています。事業の効率化、営業力の強化、競争力の強化、収益力改善の取り組みを進め、企業価値の向上を目指しています。
経営環境においては、新型コロナウイルス感染症の影響や世界的な金融引き締め、物価上昇などのリスクに注視しています。また、原材料価格やエネルギーコストの上昇、労働コストや物流コストの上昇など、業界全体の課題に対応するため、生活様式の多様化に合わせた商品展開や新商品の開発に取り組んでいます。
中期経営戦略として、創業100周年を迎えるにあたり、「中期経営計画(2021年3月期-2023年3月期)」を策定しました。この計画では、開発・調達・製造・物流・販売の連携強化を通じた相乗効果の創出を重点施策としています。しかし、新型コロナウイルス感染症の長期化や原材料価格の急激な上昇などにより、計画の一部に遅れが生じています。
2024年3月期に向けては、中期経営計画の策定は行っていませんが、成長戦略構築と収益体質改善を最優先課題と位置づけています。具体的には、商品の競争力強化、営業力強化による販路拡大、業務の見直しによる収益構造改革に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、企業価値の向上とお客様により大きな喜びと感動を提供することを目指しています。さらに、サステナビリティへの取り組みとして、「SDGs」にも注力し、環境、社会、企業統治を強化した事業活動を展開しています。