事業内容
RYODENグループは、RYODENを含む子会社18社、関連会社2社、その他の関係会社1社で構成されており、幅広い事業セグメントを展開しています。主な事業内容として、FA(ファクトリーオートメーション)システム品、冷熱ビルシステム品、X-Tech品、エレクトロニクス品の仕入れと販売、それに付随するサービス、さらに保険代理業があります。
FAシステムセグメントでは、双和テクニカル株式会社をはじめとする国内外の企業を通じて、FAシステム品の仕入れと販売を行っています。海外では、菱商電子(上海)有限公司やRYOSHO (THAILAND) CO., LTD.などが活動しており、グローバルなネットワークを構築しています。
冷熱ビルシステムセグメントでは、空調機器の保守やサービスを提供しており、菱商テクノ株式会社(2023年4月1日に株式会社テクノフォートに商号変更)が主要な役割を担っています。また、海外ではPT. RYOSHO TECHNO INDONESIA(2019年9月より事業停止)やRYOSHO (THAILAND) CO., LTD.などが関連会社として名を連ねています。
X-Techセグメントでは、ブロックファーム合同会社が農産物の生産、加工販売、農業用設備・資機材の販売を手掛けています。このセグメントは、植物工場用システムの販売も含む新しい技術やアプローチを追求しています。
エレクトロニクスセグメントでは、菱商電子(上海)有限公司や菱商香港有限公司、台灣菱商股份有限公司など、アジアを中心にエレクトロニクス品の仕入れと販売を行っています。このセグメントは、グローバルな視点でエレクトロニクス市場に対応しています。
その他の事業として、RYODENグループは損害保険及び生命保険の代理業も行っており、三菱電機保険サービス株式会社がこのセグメントを担当しています。これにより、RYODENグループは多岐にわたる事業を通じて、幅広いニーズに応える体制を整えています。
経営方針
RYODENは、2022年12月に新たなパーパスとバリューズを制定し、これらを経営の基本に据えています。パーパス「人とテクノロジーをつなぐ力で"ワクワク"をカタチにする」を掲げ、人とのつながりを重視し、強みを磨き、常に挑戦し、フェアで誠実な事業活動を展開しています。また、社会の変化に対応し、持続可能な社会の実現に貢献することを経営理念としています。
同社は、不安定な国際情勢や物価高の中、工作機械やロボットの省人化投資、EV関連の設備投資が活発化すると見ています。特に、FAシステム、冷熱ビルシステム、X-Tech、エレクトロニクスの各セグメントで、市場の需要動向に応じた戦略を展開しています。
中期経営計画「ICHIGAN 2024」では、「承継と進化」をキーワードに、新生RYODENとしての取り組みを進めています。具体的には、戦略技術センターの設置、デジタルトランスフォーメーションの推進、ブランド・バリュー・イノベーション、新規事業の展開、基幹中核事業の強化など、多角的な施策を実行しています。
これらの施策は、新事業の創出力強化、顧客向け提案やサポート力の強化、知財戦略の立案などを通じて、RYODENの成長戦略に合致したエンジニアリングを構築し、利益ある成長を目指しています。また、攻めのDXと守りのDXを軸に、ビジネス推進基盤システムの構築や業務の省力化・効率化を進めています。
さらに、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みとして、グループ環境ビジョンを制定し、2030年までに環境に配慮した事業活動を加速させることを目指しています。これには、電力使用に関する温室効果ガス排出実質ゼロの目標や、トータルカーボンマネジメントの運用などが含まれます。
RYODENは、これらの成長戦略と施策を通じて、新たな価値創造と持続可能な成長を目指しています。