事業内容
ユアサ商事は、自社および子会社36社、関連会社2社で構成されるグループ企業であり、幅広い事業セグメントを展開しています。具体的には、産業機器、工業機械、住設・管材・空調、建築・エクステリア、建設機械、エネルギー、その他の7つの部門に分かれ、多岐にわたる事業やサービスを提供しています。
産業機器部門では、工具、産業設備、機材、制御機器、物流機器の販売を行っており、国興株式会社や中川金属株式会社などがこのセグメントに含まれます。工業機械部門では、工業機械・工業機器の販売を主軸に、ユアサネオテック株式会社や湯浅商事(上海)有限公司などが活動しています。
住設・管材・空調部門は、管材、空調機器、住宅設備、住宅機器の販売、建設工事の設計監理及び請負、宅地建物取引を手掛け、ユアサクオビス株式会社や株式会社マルボシが該当します。建築・エクステリア部門では、建築資材や景観・エクステリア・土木資材等の販売、外構資材設置工事の設計監理及び請負を行っていますが、具体的な関連会社の記載はありません。
建設機械部門では、建設機械・資材の販売及びリース・レンタル、組立式仮設ハウス(コンテナハウス)の製造販売を展開し、ユアサマクロス株式会社や富士クオリティハウス株式会社がこのセグメントに属しています。エネルギー部門は、石油製品の販売を行っており、ユアサ燃料株式会社が関連しています。
その他のセグメントでは、生活関連商品・木材製品の販売、システム開発・保守・運用管理、AI活用戦略コンサルティング及びAI実証実験・技術検証を手掛け、ユアサプライムス株式会社やユアサ木材株式会社、ユアサビジネスサポート株式会社、ユアサシステムソリューションズ株式会社、connectome.design株式会社が含まれます。これらの事業を通じて、ユアサ商事グループは多方面にわたるニーズに応える幅広いサービスを提供しています。
経営方針
ユアサ商事は、350年以上の歴史を持つ企業グループであり、産業機器、工業機械、住設・管材・空調、建築・エクステリア、建設機械、エネルギー、その他のセグメントを含む幅広い事業を展開しています。同社は、「誠実と信用」「進取と創造」「人間尊重」の経営理念のもと、顧客満足度向上を最優先とする経営戦略を展開し、ステークホルダーからの厚い信頼を得ています。
経済環境の不透明さが続く中、ユアサ商事は2023年4月から2026年3月までの新中期経営計画「Growing Together 2026」をスタートしました。この計画では、「風土改革」「DX推進」「サステナビリティ推進」を基盤とし、モノづくり、すまいづくり、環境づくり、まちづくりの分野でビジネス変革を推進します。目標としては、連結売上高5,760億円、連結経常利益200億円、連結経常利益率3.3%を掲げています。
同社は、提案型ビジネスを推進し、「つなぐ 複合専門商社グループ」としての企業価値向上を目指します。成長戦略として、海外、グリーン、デジタル、レジリエンス&セキュリティ、新流通、シェアリングを重点領域に設定し、介護・医療、食品、農業を新事業として位置づけています。
投資戦略では、2023年4月から2026年3月までの3年間で、成長投資に212億円を配分。海外、デジタル、グリーンへの投資を重視しています。また、株主還元にも注力し、株主還元率33%以上、DOE(株主資本配当率)3.5%以上を目標に掲げています。
ユアサ商事は、これらの戦略を通じて、持続可能な社会の構築に貢献し、企業価値の向上を目指しています。