事業内容
西華産業株式会社とそのグループ企業(子会社19社および関連会社9社)は、電力、化学・エネルギー、産業機械分野における機械設備や機器、および関連製品の販売とサービスを国内外で展開しています。同社の事業は、主に以下の四つのセグメントに分類されます。
電力事業セグメントでは、発電設備や環境保全設備などの関連機器を取り扱っており、これらは主に西華産業自身によって提供されています。化学・エネルギー事業セグメントでは、一般産業向けの発電設備や環境保全設備、プロセス用製造設備などを提供しており、このセグメントには敷島機器株式会社やセイカダイヤエンジン株式会社などが含まれます。
産業機械事業セグメントでは、新素材・繊維、醸造・食品、出版・印刷、プラントエンジニアリングなどの分野で使用される機械設備や各種素材、原材料(繊維原料、プリント基板等)、最先端計測機器などを扱っています。このセグメントには、日本ダイヤバルブ株式会社や西華デジタルイメージ株式会社などが関連しています。
グローバル事業セグメントでは、水中ポンプ、排水処理機器、繊維・化学向け機械設備、エレクトロニクス実装関連設備などを国際市場で提供しており、Seika Sangyo GmbHやTsurumi (Europe) GmbHなど、海外の子会社や関連会社を通じて事業を展開しています。これらのセグメントを通じて、西華産業グループは幅広い産業分野において多様な製品とサービスを提供しています。
経営方針
西華産業は、社会貢献を目指し、環境課題への対応や技術革新を追求する成長戦略を推進しています。同社は、環境変化を積極的に捉え、先進性と多様性を保持しながら、産業設備・機器の商取引を通じて社会に貢献することを経営方針としています。グループポリシーでは、連携と公明正大な企業活動を通じて持続可能な社会の発展に貢献することを掲げています。
2030年に向けた長期経営ビジョン「VIORB 2030」では、カーボンニュートラルへの取り組みを含む環境変化に対応する基本戦略を策定しています。事業面では、脱炭素、省エネ・省資源、サーキュラーエコノミー、デジタルトランスフォーメーションを重点分野として掲げ、これらの分野でのユーザーニーズと技術革新に対応することでビジネスを創出していきます。
経営面では、キャッシュマネジメントの最大化、100億円規模の事業投資、SDGsに資する事業へのファンド設定、組織スリム化と生産性向上、グループ各社の強みの明確化と経営資源の集中などの施策を実行しています。
中期経営計画「VIORB2030 Phase1」では、2023年4月から2027年3月までの4年間で、長期ビジョンの前半部を担い、飛躍的な成長の礎を築くことを目指しています。この計画では、エネルギー事業、産業機械事業、プロダクト事業の3セグメントに組織を再編し、各セグメントで実効性の高い事業戦略を策定しています。
西華産業は、これらの戦略を通じて、持続可能な収益構造の確立とグループ全体の強靭化を図り、社会に貢献する企業価値の向上を目指しています。