事業内容
日本ハムグループは、加工事業、食肉事業、海外事業の3つの主要セグメントを展開しています。
加工事業本部では、国内でハム・ソーセージや加工食品の製造・販売を行っています。子会社の日本ハムファクトリー、南日本ハム、日本ハム食品、日本ハム惣菜などが製造を担い、日本ハムマーケティングなどの販売子会社を通じて全国に商品を供給しています。また、子会社の宝幸や日本ルナでは水産物や乳製品の製造・販売も手がけています。
食肉事業本部は、国内での食肉の生産・販売を主な事業としています。子会社の日本ホワイトファーム、日本クリーンファームなどが豚やブロイラーの生産・飼育を行い、日本フードパッカーが処理・加工を担当しています。これらの食肉製品に加え、海外事業本部の子会社から仕入れた商品も、東日本フード、関東日本フード、中日本フード、西日本フードなどの販売子会社を通じて全国に供給しています。
海外事業本部は、海外子会社や関連会社を管轄しており、オーストラリアのNH Foods Australia、Whyalla Beef、米国のDay-Lee Foods、タイのThai Nippon Foodsなどが、ハム・ソーセージ、加工食品、食肉、水産物の生産・製造・販売を行っています。
以上のように、日本ハムグループは国内外で多岐にわたる事業を展開しており、ハム・ソーセージ、加工食品、食肉、水産物、乳製品などの製造・販売を手がけています。グループ全体で強固な事業基盤を築いているといえるでしょう。
経営方針
日本ハムグループは、「食べる喜び」を基本テーマに、安全・安心で高品質な食品の提供を通じて、お客様の楽しく健やかな生活に貢献することを経営の使命としています。
2021年4月から始まった「中期経営計画2023」では、2030年の目標像である「ニッポンハムグループ Vision2030」をマイルストーンに位置づけ、既存事業の強化と構造改革、持続可能性の追求、成長領域での事業育成に取り組んでいます。
具体的な経営戦略としては、①収益性を伴ったサステナブルな事業モデルへのシフト、②海外事業における成長モデルの構築、③新たな商品・サービスによる新しい価値の提供、④ビジョン実現に向けたコーポレート機能の強化などに注力しています。
また、「ニッポンハムグループ 5つのマテリアリティ」に基づき、たんぱく質の安定調達・供給、食の多様化と健康への対応、持続可能な地域環境への貢献、地域・社会との共創共栄、従業員の成長と多様性の尊重などに取り組んでいます。
これらの経営戦略と重点領域への取り組みを通じて、日本ハムグループは持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。