事業内容
ルックホールディングスとその14の子会社は、主に婦人服の企画、製造、販売を手掛けるグループです。事業は大きく分けてアパレル関連事業、生産及びOEM事業、物流事業、飲食事業の4つのセグメントに分類されます。
アパレル関連事業では、日本国内での直営店舗や百貨店での販売のほか、Eコマースや専門店への販売も行っています。特に注目すべきは、A.P.C.ブランドの紳士服や婦人服を取り扱うA.P.C.Japan(株)で、フランスからの輸入やライセンス商品の生産を通じて、国内外で販売を展開しています。また、韓国では、独自企画や海外からの仕入れによる婦人服の販売を行っており、欧州では、Il Bisonte S.p.A.が中心となり、皮革製品の生産から販売までを手がけています。
生産及びOEM事業では、ルックモード(株)がルックホールディングス及びA.P.C.Japan(株)のアパレル関連商品の生産を担当し、グループ外の商品についてもOEM生産を行っています。このセグメントでは、品質管理や生産管理業務も重要な役割を果たしています。
物流事業は、エル・ロジスティクス(株)が中心となり、国内子会社3社のアパレル関連商品の検査や物流業務を受託しています。このセグメントは、グループ全体の効率的な商品流通を支える基盤となっています。
飲食事業では、ルックホールディングスがミラノのジェラート専門店「ジェラテリア マルゲラ」と提携し、日本国内でのジェラート製品等の製造・販売を行っています。この事業は、アパレル事業とは異なる分野でのブランド展開を示しています。
ルックホールディングスグループは、アパレル中心の事業展開を基盤としながら、生産、物流、飲食といった多角的な事業を通じて、幅広い顧客ニーズに応える体制を整えています。
経営方針
ルックホールディングスは、お客様第一主義を経営理念とし、ファッションを通じて顧客満足度の向上と新しいライフスタイルの創造を目指しています。同社グループは、売上高と経常利益を重要な経営指標としており、これらを安定的に持続させることを目標に掲げています。
経営環境においては、新型コロナウイルス感染症の影響緩和による景気回復が期待される一方で、資源価格の高騰や海外経済の減速懸念など不透明な状況が続くと予想されます。このような環境下、ルックホールディングスは、ブランド価値の確立と売上の拡大、収益性のあるブランド事業への経営資源の効果的な投資を通じて、持続的な利益創出を目指しています。
中期経営計画(2019年~2023年)では、2023年度の連結業績目標として、売上高550億円(前年比0.6%増)、営業利益38億円(前年比2.6%増)、経常利益41億円(前年比2.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益28億円(前年比5.1%増)を見込んでいます。
ルックホールディングスグループは、アパレル関連事業を中心に、生産及びOEM事業、物流事業、飲食事業を展開しており、多角的な事業を通じて幅広い顧客ニーズに応える体制を整えています。同社は、変化する経営環境に対応しながら、ブランド価値の向上と持続可能な成長を目指しています。