事業内容
セーラー万年筆は、2022年5月23日にプラス株式会社の子会社となり、プラスグループの一員です。同社グループは、セーラー万年筆、子会社2社、関連会社1社で構成され、文具とロボットの製造販売を主な事業としています。
文具部門では、主に筆記具の製造販売を行っており、一部の商品は持分法適用関連会社であるサンライズ貿易から仕入れています。国内文具販売は、プラス株式会社の子会社であるコーラス株式会社に業務を委託しており、海外販売は連結子会社のSailor Pen Europe SASが担当しています。
ロボット部門では、プラスチック射出成形品用の標準機および特注機の設計、製造、販売をセーラー万年筆が行っています。これには、プラスチック射出成形品の二次、三次工程の自動化、ストック装置、プラスチック射出成形工場のFA化システムなどのオーダーメード装置が含まれます。海外での販売は、連結子会社のTHE SAILOR(THAILAND)CO.,LTD.が担っています。
このように、セーラー万年筆は文具とロボットの製造販売を軸に事業を展開しており、国内外での販売網を持つグローバル企業です。
経営方針
セーラー万年筆は、高品質な製品を通じて社会・文化の発展に貢献することを経営理念としています。同社は、お客様の満足度を最大化し、革新的な技術開発を行い、独創性に富む商品を提供することを目指しています。また、信頼される企業集団を目標に掲げ、真・技・美の三位一体をもって、唯一無二の万年筆メーカーを目指しています。
2022年度には、プラス株式会社のグループ入りを果たし、広島工場に新棟を竣工するなど、大きな転換を図りました。これにより、プラス株式会社やぺんてる株式会社などとの協業を加速させ、相乗効果や新たな付加価値の創造を可能にしています。特に、広島工場の新棟建設は、万年筆の製造能力を本格的に増強し、供給面での不安を解消することで、積極的な販売攻勢を行える体制を整えました。
2023年度は、新たな飛躍を遂げるため、ブランド戦略の強化、海外市場への新規市場開拓、製造戦略の効率化など、様々な施策を実行しています。また、ロボット機器事業においても、営業黒字への転換を目指し、新たな施策を講じています。
セーラー万年筆は、サステナビリティへの取り組みも重視しており、SDGsの具現化に努めています。クリーンエネルギーの積極活用、万年筆のサステナブル性のアピール、海洋プラスチックごみゼロ活動への協力など、地球環境にやさしい企業活動を推進しています。
このように、セーラー万年筆は、プラスグループの一員として、文具とロボットの製造販売を軸に、ブランド戦略の強化、海外市場の開拓、製造効率の向上、サステナビリティへの取り組みなど、多角的な成長戦略を推進しています。