事業内容
コクヨは、オフィス家具や公共家具の製造・販売、オフィス空間構築などを手がけるファニチャー事業、オフィス関連用品の卸売り及び通販を行うビジネスサプライ流通事業、事務用品の製造・販売を行うステーショナリー事業、そしてインテリアショップ「アクタス」を運営するインテリアリテール事業を展開しています。これらの事業は、国内外で幅広く展開されており、コクヨグループはコクヨ株式会社、子会社38社、関連会社10社で構成されています。
ファニチャー事業では、空間デザイン・コンサルテーション、オフィス家具の製造・仕入・販売、施工などを行っており、コクヨ株式会社をはじめ、国内外の複数の関連会社がこの事業に関わっています。ビジネスサプライ流通事業では、オフィス用品の仕入れ、物流、販売を手掛け、株式会社カウネットなどがこのセグメントに属しています。
ステーショナリー事業では、文具の製造、仕入れ、販売を行っており、コクヨ株式会社を含む国内外の7社が事業を展開。インテリアリテール事業では、インテリアや生活雑貨の仕入れ、販売を行うアクタス株式会社がこのセグメントに含まれます。
さらに、コクヨは持分法適用関連会社や持分法非適用関係会社を含むその他の事業も展開しており、これらはコクヨ株式会社やコクヨファイナンス株式会社など複数の会社によって構成されています。これらの事業を通じて、コクヨグループは多岐にわたるニーズに応える製品とサービスを提供しています。
特集記事
経営方針
コクヨは、2030年を目指す長期ビジョン「CCC2030」のもと、サステナブルな経営を推進しています。このビジョンでは、「森林経営モデル」を採用し、「自律協働社会」の実現を目指しています。同社は「WORK & LIFE STYLE Company」としての役割を自認し、「働く」「学ぶ・暮らす」の領域で豊かな生き方を創造することを目標に掲げています。
これまで、社会の変化に対応し、「共感共創」の強みを活かして、顧客やパートナーと共に新しい体験をデザインしてきました。特に、「モノからコトへ」という価値提供の拡大を進め、「働く」「学ぶ・暮らす」領域で新しい顧客体験価値の創出に注力しています。これにより、持続的な成長を目指し、売上高5,000億円規模の多様な事業の集合体への変化を目標としています。
2022年12月期からは、「Field Expansion 2024」と称する第3次中期経営計画を推進中です。この計画では、既存事業のブラッシュアップに加え、事業領域の拡大を目指しています。具体的には、ダイナミックな成長投資、人材の活躍と成長、イノベーションの活性化、社会価値と経済価値の両立という4つの全社テーマに取り組んでいます。
ワークスタイル領域では、新型コロナウイルス感染拡大による働き方の多様化に対応し、ファニチャー事業やビジネスサプライ流通事業を通じて増収増益を目指します。ライフスタイル領域では、ステーショナリー事業やインテリアリテール事業を通じて、自分らしい生き方へのニーズに応えることで増収増益を目指しています。
資本政策においては、事業戦略の進行とともに、適切な資源配分を実施し、持続的な企業価値向上に向けた戦略投資を行っています。これらの取り組みを通じて、2024年度にはROE8%の実現を目指しています。