事業内容
重松製作所は、労働安全衛生保護具の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社の製品ラインナップは、防じんマスク、防毒マスク、送気マスクなどの呼吸用保護具を中心に、エア・ウォーター防災株式会社製の自給式呼吸器の国内販売総代理店業務も担っています。また、これら保護具の保守点検整備及び修理も事業の一環としています。
同社は研究・設計部門を有し、保護具全般にわたる幅広い分野での研究開発を行っています。これには、国内外の最新情報の収集から素材、完成品、製造技術に至るまでが含まれます。生産・品質保証部門では、埼玉と船引の2事業所で製品の製造を行い、「より良く、より安い製品を、より速く」をモットーに、独自開発の機械装置や先進技術を導入しています。
営業・発送部門では、本社事業所を含む全国13か所に営業所と1つの出張所を配置し、各地で顧客対応を行っています。製品・商品知識のレベルアップや顧客フォローも重視しており、埼玉事業所及び西日本サービスセンターで製品の発送業務を行っています。重松製作所は、これらの事業を通じて、働く人々の安全と健康を守るための製品とサービスを提供しています。
経営方針
重松製作所は、1917年の創業以来、労働安全衛生保護具の専門会社として、特に呼吸用保護具の製造販売に注力してきました。同社は、働く人々の安全衛生の向上と社会への貢献を基本方針に掲げ、企業価値の向上を目指しています。そのために、環境問題への配慮を含む技術開発、生産性及び品質の維持向上、原価削減による市場競争力の強化、経営の合理化と効率化を中期経営戦略の柱としています。
重松製作所は、多様なユーザーニーズに応える製品のタイムリーな供給を目指し、研究開発に力を入れています。また、収益性と資本効率の向上にも注力し、経常的に自己資本利益率(ROE)10%以上の達成を目標に掲げています。
事業上及び財務上の課題としては、新型コロナウイルスの変異株の流行やウクライナ情勢の長期化など、経済の先行きが不透明な状況にあります。しかし、呼吸用保護具は感染症や災害対策、社会インフラの整備改修などの需要が見込まれるため、安定した受注が維持されると予想されます。このような状況の中、重松製作所は製品の安定供給と新製品開発に注力し、専門会社としての社会的責任と使命を果たしていく方針です。