事業内容
ヤクルト本社は、子会社71社および関連会社18社を含む企業集団で、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は以下の通りです。
まず、飲料および食品製造販売事業において、ヤクルト本社は乳製品を製造し、全国のヤクルト販売会社107社を通じて販売しています。これらの乳製品の製造には、岩手ヤクルト工場他4社が一部を担い、ヤクルトマテリアル他1社から製造原材料の供給を受けています。また、清涼飲料や麺類、健康食品などのその他の食品も、ヤクルト食品工業他1社が製造し、同様に全国の販売会社が販売しています。
輸送事業では、ヤクルトロジスティクスが製品の輸送を行っており、海外事業としては、中国ヤクルト他26社の連結子会社や関連会社4社が乳製品の製造販売を手掛けています。
販売用資材等に関しては、ヤクルト商事が仕入れを行い、ヤクルト販売会社等への販売を担っています。
医薬品製造販売事業では、ヤクルト本社が製造した医薬品を医薬品卸を通じて病院や薬局へ販売しています。
その他事業としては、化粧品の製造販売を行っており、これも全国のヤクルト販売会社が販売しています。また、プロ野球興行はヤクルト球団が行っています。
これらの事業を通じて、ヤクルト本社は多岐にわたる分野で事業を展開し、幅広いニーズに応えています。
特集記事
経営方針
ヤクルト本社は、健康と長寿をテーマにした製品とサービスを提供することで、世界中の人々の生活の質の向上に貢献しています。同社は、「予防医学」「健腸長寿」の理念に基づき、長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」を策定し、ヘルスケアカンパニーへの進化を目指しています。このビジョンには、世界中の人々に健康を届けること、一人ひとりに合わせた新しい価値を提供すること、そして人と地球の共生社会を実現することが含まれています。
具体的な成長戦略として、ヤクルト本社は、研究開発と技術力、独自の宅配システムを強みとしています。これらを活かし、お客さまへのさらなる価値提供を通じて健康社会の実現に貢献し、社会とともに持続的な成長を目指します。また、2021年度から2024年度までの中期経営計画においては、グローバル乳本数、連結売上高、連結営業利益の増加を目標としています。
海外市場においては、「深耕と拡大」の戦略を推進し、新たな成長モデルの構築を図ります。日本市場では、多様化する顧客ニーズに応える新商品やサービスの開発に挑戦し、需要獲得を目指します。さらに、ヘルスケア関連領域の事業拡大を通じて、持続的な成長を追求します。
ヤクルト本社は、環境に関するマテリアリティを「気候変動」「プラスチック容器包装」「水」の3分野に特定し、人と地球の共生社会を実現するためのバリューチェーン環境負荷ゼロ経営を目指しています。これらの取り組みを通じて、同社は社会から信頼される魅力的な企業としての地位を確固たるものにし、長期的な成長を実現していく方針です。