事業内容
リンテックは、多岐にわれる事業セグメントを持つグローバル企業です。同社とそのグループ企業(子会社45社、関連会社3社、その他の関係会社1社およびその子会社1社)は、「印刷材・産業工材関連」、「電子・光学関連」、「洋紙・加工材関連」の3つの主要セグメントで事業を展開しています。
「印刷材・産業工材関連」セグメントでは、シールやラベル用の粘着製品、ラベリングマシン、自動車用粘着製品、工業用粘着テープ、ウインドーフィルム、屋外看板や広告用フィルム、内装用化粧フィルムなどの製造・販売を行っています。このセグメントには、リンテックコマース株式会社やリンテックサインシステム株式会社など、国内外の多数の関連会社が含まれます。
「電子・光学関連」セグメントでは、半導体関連粘着テープ、半導体関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープ、光学ディスプレイ関連粘着製品の製造・販売を手掛けています。このセグメントには、LINTEC SPECIALITY FILMS(KOREA), INC.やLINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(KOREA), INC.など、アジアを中心に展開する関連会社があります。
「洋紙・加工材関連」セグメントでは、カラー封筒用紙、色画用紙、特殊機能紙、高級印刷用紙、建材用紙、粘着製品用剥離紙、光学関連製品用剥離フィルム、合成皮革用工程紙、炭素繊維複合材料用工程紙などの製造・販売を行っています。このセグメントには、琳得科(蘇州)科技有限公司や湘南リンテック加工株式会社などが含まれます。
さらに、リンテックは、LINTEC USA HOLDING, INC.を通じて米国で、LINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITEDを通じてASEAN地域およびインドで事業を統括しています。また、MACTAC AMERICAS, LLCは持株会社として、北米で6社の連結子会社を所有し、運営しています。
これらの事業を通じて、リンテックは多様な製品とサービスを提供し、グローバルな市場での地位を確立しています。
経営方針
リンテックは、その長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」(略称:LSV 2030)を軸に、2030年3月期を目標年とする成長戦略を推進しています。このビジョンでは、イノベーションを通じた企業体質の強靭化と持続的成長に向けた新製品・新事業の創出を基本方針として掲げており、社会的課題の解決にも積極的に取り組んでいます。
同社は、独自の技術力を生かし、イノベーションによる企業体質の強化と新たな製品や事業領域の創出・拡大を目指しています。また、脱炭素・循環型社会の実現への貢献、人権の尊重、コーポレートガバナンスの強化など、さまざまな社会的課題の解決にも注力しています。
中期経営計画「LSV 2030 - Stage 1」では、2021年4月から2024年3月までの3年間を対象としており、この期間中に具体的なマイルストーンを設定しています。重点テーマとしては、社会的課題の解決、イノベーションによる企業体質の強靭化、持続的成長に向けた新製品・新事業の創出が挙げられています。
具体的な取り組みとしては、環境への貢献、社会とのコミュニケーション強化、ガバナンスの強化、SDGs達成への貢献などがあります。また、DXによる業務プロセスの変革、新規生産設備の導入、生産プロセス革新によるコスト競争力の強化など、企業体質の強化にも力を入れています。
リンテックは、これらの戦略を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、グローバルプレーヤーとしての地位をさらに強化していく方針です。