事業内容
天馬は、ハウスウエア合成樹脂製品(収納用品、キッチン用品、清掃用品、ガーデニング用品、バス用品、洗濯用品など)および工業品合成樹脂製品(OA・電子機器部品、家電機器部品、自動車外装・内装部品、住設部品、各種コンテナー、メディアケースなど)の製造及び販売を行っている企業です。同社は、日本国内では主にこれらの製品の製造販売を手掛け、株式会社タクミックを通じて工業品合成樹脂製品の設計・試作を行っています。
天馬アセアンホールディングス株式会社は、インドネシア、ベトナム、タイの子会社を持つ持株会社であり、これらの地域で工業品合成樹脂製品の製造販売を行っています。特に、PT TENMA INDONESIAとTENMA (THAILAND) CO., LTD.は、ハウスウエア合成樹脂製品の製造販売も手掛けています。
中国では、上海天馬精塑有限公司や天馬精密工業(中山)有限公司などがハウスウエアと工業品の合成樹脂製品を製造販売しており、天馬精密注塑(深圳)有限公司も工業品の製造販売を行っています。
また、関連会社であるPT. DaikyoNishikawa Tenma Indonesiaは自動車関連の合成樹脂製品の開発、設計及び製造販売を担当しています。同社は最近、PT. Hyuk Jin Indonesia、Nankai Enviro-Tech Corporation、Nankai Mexico, S.A. de C.V.を子会社化し、これらの企業の商号をそれぞれTenma America Corporation、Tenma Mexico, S.A. de C.V.に変更する予定です。これにより、天馬はグローバルな事業展開をさらに強化しています。
経営方針
天馬は、ハウスウエアおよび工業品の合成樹脂製品の製造販売を主軸に事業を展開している企業です。同社は、国内外での幅広い製品ラインナップとグローバルな事業展開を通じて、業界内での地位を確立しています。中期経営計画において、天馬は「百年企業への歩み」をテーマに掲げ、「人とプラスチックの調和する豊かな社会の実現」を長期ビジョンとしています。このビジョンの下、同社はサステナブル経営の推進と成長基盤の構築を基本方針としています。
天馬は、2024年3月期を最終年度とする第3次中期経営計画を策定し、連結売上高87,000百万円、連結営業利益4,200百万円、ROE4.6%以上を数値目標としています。これらの目標は、2031年3月期に向けた長期ビジョンの実現と長期数値目標の達成に向けた変革期間と位置付けられています。
経営戦略として、人財の活躍推進、環境問題への取り組み、ガバナンスの強化、デジタルトランスフォーメーションと自動化の推進、技術開発の推進、ビジネス領域の拡張などが挙げられます。これらの戦略を通じて、天馬は持続的な成長と企業価値の向上を目指し、さらなる発展を追求しています。
特に、環境問題への取り組みでは、再生プラスチックの製品化やバイオプラスチックの活用研究を進めることで、サステナブルな事業運営を目指しています。また、デジタルトランスフォーメーションの推進により、業務効率化と新しいビジネスモデルの構築を図っています。これらの戦略は、天馬が直面する経営環境の変化に柔軟かつ的確に対応し、長期的な成長を実現するための重要な取り組みです。