事業内容
森永乳業とそのグループ企業は、市乳、乳製品、アイスクリーム、飲料などの食品製造販売を主軸に事業を展開しています。このグループは森永乳業を含む48の子会社と4つの関連会社から成り立っており、食品事業のほかにも飼料やプラント設備の設計施工などの分野で活動しています。
食品事業では、森永乳業が直接製造販売するほか、エムケーチーズ株式会社、横浜森永乳業株式会社、冨士森永乳業株式会社、東北森永乳業株式会社など16社に委託製造を行っています。また、森永乳業販売株式会社を含む15社が、森永乳業から商品を仕入れて全国の顧客に販売しています。
その他の事業として、森永酪農販売株式会社が飼料の仕入れと販売を、株式会社森乳サンワールドがペットフードの仕入れと販売を行っています。さらに、森永エンジニアリング株式会社を含む13社は、プラント設備の設計施工、不動産の賃貸、運輸倉庫業などを手掛けています。
森永乳業グループは、食品事業を核としながらも、その他の事業を通じて多角的な事業展開を行っており、幅広いニーズに応える企業グループとして活動しています。
経営方針
森永乳業グループは、創業100周年を迎えた2017年に新たなコーポレートミッションを策定し、「かがやく“笑顔”のために」というコーポレートスローガンのもと、健康で幸せな生活に貢献し、豊かな社会をつくることを経営理念として掲げています。同社は、乳製品を中心とした食品製造販売を主軸に事業を展開し、食のおいしさと楽しさ、健康と栄養を両立させた企業への進化を目指しています。
中長期的な経営戦略として、森永乳業グループは「森永乳業グループ10年ビジョン」を2019年4月に制定しました。このビジョンでは、世界で独自の存在感を発揮できるグローバル企業への変革と、サステナブルな社会の実現への貢献を目指しています。具体的な数値目標として、2029年3月期には営業利益率7%以上、ROE(自己資本利益率)10%以上、海外売上高比率15%以上を掲げています。
「中期経営計画 2022-24」では、社会課題の解決と収益力向上の両立を目指し、事業の高付加価値化を通じた持続的成長の実現、将来を見据えた経営基盤のさらなる強化、効率性を重視した財務戦略の3つを基本方針に定めています。また、サステナビリティ中長期計画2030を制定し、食と健康、資源と環境、人と社会の3つのテーマに基づいた目標とKPIを設定して、経営の根幹に据えています。
森永乳業グループは、これらの方針と計画のもと、笑顔あふれる豊かな社会の実現のために、独自の価値を高め、その価値をお届けし続けることによって、社会に貢献していくことを目指しています。