事業内容
ジェイエスピーは、国内外において多岐にわたるプラスチック製品の製造販売を行っている企業です。同社グループは、ジェイエスピーと国内子会社11社、海外子会社26社、関連会社4社、親会社1社で構成されており、発泡技術を核とした機能性と経済性に優れた製品を提供しています。
ジェイエスピーの事業は大きく分けて「押出事業」「ビーズ事業」「その他」の3つのセグメントに分類されます。押出事業では、スチレンペーパーやミラボードなどの発泡ポリスチレン製品や、キャプロン、ミラマットなどのポリエチレン製品の製造販売を行っています。また、同社の子会社はこれらの製品の成形加工や二次加工を担っています。
ビーズ事業では、発泡ポリオレフィンビーズや発泡性ポリスチレンの製造販売を主軸に、ビーズ成型品の委託加工や製造販売も手掛けています。この事業には、国内外の複数の子会社が関わっており、グローバルに展開しています。
その他の事業としては、ジェイエスピー製品や一般包装資材の仕入れと販売を行っている子会社があります。これにより、同社グループは包装材料の分野でも事業を展開しています。
ジェイエスピーは、これらの事業を通じて、多様なニーズに応えるプラスチック製品の提供を続けています。
経営方針
ジェイエスピーは、創造的行動力を核とした社会貢献を企業理念に掲げ、発泡樹脂製品を中心とした事業を展開しています。同社は、長期ビジョン「VISION2027」を策定し、「Deliver with WOW!」を新たな経営方針としています。このビジョンに基づき、顧客や社会から必要とされる真のグローバルサプライヤーを目指し、海外市場への拡大や新規需要の掘り起こしに積極的に取り組んでいます。
中期経営計画「Change for Growth」では、サステナビリティ経営への転換を目指し、循環型経済への取り組みを強化しています。この計画では、経済価値だけでなく社会的価値の提供拡大、経営基盤の強化を基本コンセプトとして掲げており、人材育成、労働安全、環境保全、コーポレート・ガバナンス、情報システム基盤の強化などに注力しています。
また、同社は自動車部品、建築住宅断熱材、フラットパネルディスプレイ関連保護材、新たな事業領域として4つの成長エンジンを位置付け、これらの領域での成長を目指しています。特に、新たな事業領域では、新規事業創出やM&Aを通じて売上高30,000百万円規模の拡大を目標としています。
ジェイエスピーは、これらの戦略を通じて、2027年度に売上高180,000百万円、営業利益18,000百万円、営業利益率10%を目指しています。同社の成長戦略は、既存事業の強化・拡大、事業領域の拡大、経営基盤の強化に焦点を当て、持続可能な成長を追求しています。