事業内容
きもとグループは、日本を拠点とする企業で、子会社3社(全て海外子会社)を含むグローバルな事業展開を行っています。事業セグメントは、日本、北米、東アジア、欧州に分けられ、それぞれの地域で特化した事業活動を展開しています。
日本におけるきもとの主要事業は、フィルム事業、デジタルツイン事業、コンサルティング事業です。フィルム事業では、表面加工技術を駆使した工業用材料の製造・販売を行い、海外子会社への供給も手掛けています。デジタルツイン事業では、デジタルデータ画像処理サービスや地理情報データ作成サービス、ソフト開発、空中写真処理、図面複製の受託業務を提供しています。コンサルティング事業では、製造業向けデジタルサイネージキット製品の開発・販売を行っています。
北米では、米国に位置する製造・販売会社KIMOTO TECH, INC.がフィルム事業の製品を製造し、きもとグループの製品を米国内外で販売しています。東アジアでは、中国の瀋陽木本実業有限公司がデジタルツイン事業とコンサルティング事業の製品を製造し、中国国内で販売を行っています。欧州では、スイスの販売会社KIMOTO AGがグループの製品を欧州市場で販売しています。
このように、きもとグループは、フィルム技術を核とした製品の開発・製造・販売、デジタル技術を活用したサービス提供、コンサルティング事業を通じて、グローバルに事業を展開しています。
経営方針
きもとグループは、経済情勢や業界動向の変化に対応し、企業統治の推進、成長市場への経営資源の有効活用、競争力の強化、および在外子会社との連携を中期的な施策として進めています。同社は、グローバル企業としての継続的かつ収益性の高い成長を目指し、売上高及び営業利益率を重要指標としています。
中長期的な経営戦略として、フィルム事業ではIoT関連ビジネスへの進化を目指し、特に電子・工業材料分野での東アジア市場への事業展開と、米国及び欧州市場への展開強化を進めています。デジタルツイン事業では、DXの拡がりと共にデジタルツイン技術の活用を加速し、土木・建設業、製造業、農業など多様な顧客の生産性及び収益性の向上に貢献しています。
新型コロナウイルス感染症の影響や環境への意識の高まりなど、変化する社会環境に対応するため、きもとグループは経営基盤の強化と、フィルム事業に偏ることなくデジタルツイン事業をグローバルに推進し、IoT/AI時代に向けた収益性と効率性の高いビジネスの創出を図っています。また、新製品開発とプロセスの最適化、グローバル化への対応、環境への取り組みなどを通じて、持続可能な成長を目指しています。