事業内容
ウッドワンは、自社および子会社9社から成るグループ企業であり、主に住宅建材および住宅設備機器の製造と販売を行っています。このグループは、床材や造作材などの木質総合建材や厨房機器などの住宅設備機器の製造販売、さらには植林を含む山林経営にも携わっています。主な関係会社には、Juken New Zealand Ltd.、沃達王國際有限公司、Juken Sangyo (Phils.) Corp.、株式会社ウッドジョイ、PT.Woodone Integra Indonesia、株式会社ベルキッチン、上海倍楽厨業有限公司などがあります。
また、ウッドワンは発電事業も手掛けており、間伐材等由来の木質バイオマス、一般木質バイオマス、建設資材廃棄物などを燃料としたバイオマス発電および売電を行っています。この発電事業は、ウッドワン自身が主体となって運営しています。
ウッドワングループは、住宅建材設備事業と発電事業の二つのセグメントを中心に、持続可能な社会の実現に貢献する製品とサービスを提供しています。木質建材の製造から住宅設備の提供、さらには再生可能エネルギーの利用に至るまで、環境に配慮した事業展開を行っている点が特徴です。
経営方針
ウッドワンは、住宅建材および住宅設備機器の製造と販売を主軸に据え、持続可能な社会の実現に貢献する製品とサービスを提供している企業です。同社は、業界一流のメーカーとしての地位を確立し、顧客ニーズに応える商品開発に注力するとともに、自然環境の保護と社会の発展に貢献することを経営理念としています。
成長戦略として、ウッドワンは、ニュージーランドでの森林資源の保全に基づく育林事業を通じて、安定した品質と量の原材料の確保を目指しています。また、高度な木材加工技術の向上、アジア市場や国内のリフォーム、非住宅、商環境市場への進出を図り、新たな市場の開拓に努めています。これらの施策は、変化する市場の本質を見極め、魅力ある商品・サービスを提案し、新たなファンを創造することを目的としています。
ウッドワンは、サステナビリティに関する取り組みも積極的に推進しており、ニュージーランドの自社林における森林経営や、バイオマス発電事業を通じてカーボンニュートラルを目指しています。また、森林認証の取得を通じて、クリーンな材料調達を証明しています。
経営上の課題としては、世界的なインフレの進行や国際情勢の不安定化による原材料費の高騰、住宅価格の上昇による新築住宅市場の縮小などが挙げられます。これらの課題に対処するため、ウッドワンは、労働生産性の向上や経費削減、適正な販売価格への改定、デジタル技術を活用した生産性向上などに取り組んでいます。
ウッドワンは、これらの成長戦略とサステナビリティへの取り組みを通じて、企業価値の向上と財務体質の強化を目指し、グループ全体で連結売上高1,000億円を目標に掲げています。