事業内容
湖池屋は、スナック菓子やタブレットなどの製造販売を主軸に展開している企業です。同社は、国内外で複数の子会社と関連会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。具体的には、台湾湖池屋股份有限公司が台湾でスナック菓子の販売と輸出を、Koikeya Vietnam Co.,Ltd.がベトナムでスナック菓子の製造販売と輸出を、KOIKEYA(THAILAND)CO.,LTD.がタイでスナック菓子の販売を、そして日清湖池屋(中国・香港)有限公司が香港でスナック菓子の販売を行っています。
国内事業では、関東工場や京都工場など自社工場5拠点と、業務提携をしているふらの農業協同組合の工場「シレラ富良野」でスナック菓子の製造を行い、「安全」で「安心」できる製品づくりと安定供給に努めています。また、タブレット「Pinky FRESH」を通じて新しいターゲットの潜在需要喚起に取り組んでいます。
海外事業では、台湾、ベトナム、タイにおいて、特に「カラムーチョ」ブランドの展開に力を入れています。2017年にはベトナムで初の海外自社工場を稼働させ、2018年にはタイ王国に新たな販売拠点を設立しました。
主要な製品ラインアップには、「コイケヤポテトチップス」や「The KOIKEYAシリーズ」、「湖池屋プライドポテト」などのポテトスナック、「スコーン」や「ドンタコス」、「ポリンキー」などのコーンスナックがあります。これらの製品は、長年にわたり消費者に愛され続けているロングセラー商品です。また、機能性タブレット「Pinky FRESH」も同社の製品ポートフォリオに含まれています。
経営方針
湖池屋は、スナック菓子の製造販売を中心に、国内外で幅広く事業を展開している企業です。同社は、安全で安心できる製品の提供、独創的な商品やサービスの提供、独自のブランド戦略によるロングセラー商品の育成、新しい経営形態の実現、世界的視野に立った企業活動、従業員の満足追求と関係会社・取引先への適正な貢献を企業理念として掲げています。
経営環境の変化に対応するため、湖池屋は新型コロナウイルス感染症の影響からの回復、消費動向やライフスタイルの変化、原材料価格の高騰など、様々な外部環境の変化に対応しています。これらの課題に対処するため、同社は価格改定やコスト削減、商品開発、海外市場での拡販など、多角的な戦略を推進しています。
国内事業では、スナック菓子市場の活性化と差別化された商品の市場拡大を目指し、「The KOIKEYA」や「湖池屋プライドポテト」などの高付加価値商品群の拡販に注力しています。また、消費者心理の変化や食に対する嗜好の多様化に応えるため、新機軸商品の開発にも力を入れています。
海外事業では、「カラムーチョ」や「じゃがいも心地」などのブランドをグローバルブランドとして育成し、各国間での連携を強化しながら、売上拡大と利益改善を目指しています。特に台湾、ベトナム、タイにおいては、主力商品の価格改定や不採算販促の抑制、新商品の拡販などにより、利益確保に努めています。
湖池屋は、SDGsへの取り組みを積極的に展開し、責任ある企業としての社会からの信頼を得ることも目指しています。国内外での事業拡大とともに、企業価値の向上に努めていることが伺えます。