事業内容
フジシールインターナショナル及びその子会社25社は、シュリンクラベル、タックラベル、ソフトパウチを中心に、パッケージングシステムの企画、提案、開発、製造、販売を行っています。同社は、日本国内においては、㈱フジシールがシュリンクラベルやタックラベルなどのパッケージングシステム全般を手掛け、㈱フジタックはタックラベルの販売、㈱フジアステックは包装機械のメンテナンスサービス、㈱フジフレックスはソフトパウチの製造販売をそれぞれ担当しています。
米州では、American Fuji Seal, Inc.がシュリンクラベルやタックラベルなどの製造販売を、American Fuji Technical Services, Inc.が包装機械の製造、販売及びメンテナンスサービスを、Fuji Seal Packaging de Mexico, S.A. de C.V.がシュリンクラベルの製造販売を行っています。
欧州においては、Fuji Seal B.V.が地域持株会社として機能し、シュリンクラベルやソフトパウチの販売を含む事業活動の支援、管理を行い、Fuji Seal Europe Ltd.やFuji Seal France S.A.S.などがシュリンクラベルや各種包装資材の製造販売を担当しています。
アセアン地域では、Fuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.がシュリンクラベルやソフトパウチの製造販売を、Fuji Seal Engineering Co., Ltd.が包装機械の販売やメンテナンスサービスを、Fuji Seal Vietnam Co., Ltd.がシュリンクラベルの製造販売を行っています。
これらの事業展開を通じて、フジシールインターナショナルグループは、グローバルな視点で包装業界における多様なニーズに応えています。
経営方針
フジシールインターナショナルは、持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、環境に配慮した製品の開発と提供に注力しています。同社は、「人と環境にやさしい価値を届ける」というビジョンのもと、パッケージング市場での持続的成長を目指しています。具体的には、2026年3月期までに売上の100%を環境配慮型製品に切り替えるという野心的な目標を掲げています。
中期経営計画では、ラベル事業の海外展開の加速及び収益性強化、一次包装の拡大、新規事業創出の3つの重点課題に取り組むことで、グローバルベースでの成長を加速させる方針です。これらの取り組みは、サステナビリティ経営の実践を通じて推進されます。
投資・財務戦略としては、新たに475億円の投資枠を設定し、営業キャッシュフローと適切な資金調達を活用して、事業目標達成とサステナビリティ経営に必要な投資を積極的に実施する計画です。また、株主還元に関しては、配当政策の見直しを行い、連結配当性向20~25%を目標として安定的な配当政策を実施する方針です。
サステナビリティ経営の強化も重要な柱であり、新設されたグループサステナビリティ委員会が、ESGに関する目標設定や進捗状況のモニタリング、達成内容の評価等を実施し、持続的な企業価値向上に努めます。フジシールインターナショナルは、これらの戦略を通じて、パッケージング業界におけるリーダーとしての地位をさらに強化し、持続可能な成長を目指しています。