事業内容
SHOEIは、乗車用ヘルメットの製造販売を主軸に据えた事業を展開しています。同社グループは、SHOEI本体と連結子会社7社で構成され、二輪乗車用ヘルメットの売上が全体の約90%を占めており、特にプレミアムヘルメットの製造販売に特化しています。これらの製品は、高品質で高付加価値が特徴です。
同社グループの事業展開は国内外に及び、海外では主に欧州、アジア、中国で活動しています。欧州では、SHOEI(EUROPA)GMBHが代理店管理とマーケティングを担当し、SHOEI DISTRIBUTION GMBH、SHOEI EUROPE DISTRIBUTION SARL、SHOEI ITALIA S.R.L.がそれぞれの地域で販売代理店として機能しています。アジアでは、SHOEI ASIA CO., LTD.がタイでの販売代理店業務と東南アジア地域のマーケティングを行い、中国では首維(上海)摩托車用品有限公司が市場調査と中国国内のマーケティングを担当しています。国内では、株式会社SHOEI SALES JAPANが東京、大阪、神奈川、京都、福岡での販売店運営とマーケティングを行っています。
2023年9月30日には、北米の代理店管理及びマーケティングを担っていたSHOEI SAFETY HELMET CORPORATIONが解散し、その役割はSHOEI本体及び地場代理店に移管されました。これにより、同社グループはより一層、グローバルな視点での事業運営を強化していることが伺えます。
経営方針
SHOEIは、高品質で高付加価値の乗車用ヘルメットの製造販売を主軸に、国内外で事業を展開している企業です。同社の成長戦略は、健全な財務体質の維持、Made in Japanによる競争力の維持、お客様の声への応答、生産戦略、商品戦略、ブランド戦略、市場戦略、そしてESG経営に重点を置いています。
SHOEIは、財務的な独立と高い自己資本比率の維持を通じて、長期的な経営視野を確保し、企業収益及びステークホルダーへの利益還元に重点を置いています。また、Made in Japanの品質を維持することで、ブランド力を高め、競争力を保持しています。お客様の声に耳を傾け、市場ニーズに応える新しい製品の開発にも力を入れています。
生産戦略では、国内2工場での自社一貫生産体制を充実させ、フレキシブルな生産体制を構築しています。商品戦略としては、高品質・高付加価値商品に特化し、エレクトロニクス対応を促進することで、ブランド力の向上を図っています。ブランド戦略では、パーソナル・フィッティング・システム(PFS)サービスの普及や、スポンサー活動によるプロモーションを維持・拡大しています。
市場戦略としては、欧米日市場の深掘りと顧客密着の販売体制の構築、アジアや中国を中心とした新興国での販売強化に注力しています。また、ESG経営を意識し、環境問題への取り組みや持続可能な循環型経済社会の実現に貢献しています。
これらの戦略を通じて、SHOEIは、長期的な視野での経営を可能にし、競争力を維持しながら、持続可能な成長を目指しています。