事業内容
アールシーコア株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、BESS事業を中心に展開しています。同社グループは、同社と連結子会社3社(株式会社BESSパートナーズ、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜)、および非連結子会社2社で構成されており、日本国内で自然派個性住宅(BESS企画型住宅)の企画、開発、設計を手掛けています。これにはログハウスを含む様々なモデルがあります。
同社は、顧客(エンドユーザー)向けに東京圏で3拠点、連結子会社3社が全国11拠点で住宅展示場「LOGWAY」を拠点にログハウス等の新築工事請負を行っています。また、国内各地の地区販社向けには、ログハウス等の部材キットの販売も行っています。
同社グループの事業内容は、直販部門、販社部門、BP社(連結子会社3社グループ)に分かれており、それぞれがログハウス等の新築工事請負、宅地及び分譲住宅の仲介・販売、別荘の販売・運営管理、メンテナンス・リフォーム工事の請負などを行っています。
主要商品としては、ログハウス3シリーズ、エポックス3シリーズがあり、それぞれ工法、構造上の特徴、主要部材の生産国や調達国、デザインやテイスト上の特徴が異なります。また、ログ小屋や可動式のログ小屋「IMAGO」、分譲地開発「FuMoTo事業」、タイムシェア事業など、住宅事業以外にも多岐にわたるサービスを提供しています。
同社グループは、自然材を多用した「自然派個性住宅」を通じて、自然体の、本質的で飾らないスローライフを楽しむ心意気を大切にしており、その思いを込めたブランド名「BESS」を使用して事業展開を行っています。
経営方針
アールシーコア株式会社(以下、同社)は、自然派個性住宅の提供を通じて、顧客の「ユーザー・ハピネス」の実現を目指しています。同社の成長戦略は、中期3ヵ年計画「曲がり真直ぐ、BESSの道」に基づき、連結売上高200億円、連結営業利益率5%の達成を目標に掲げていましたが、厳しい事業環境の中で3期連続の赤字を記録しました。これを受け、同社は経営基盤強化策を策定し、希望退職者募集による人員削減、本社移転、不採算拠点の閉鎖などによる固定費削減を実施しました。また、保有不動産の売却により財務体質の改善を図り、経営管理体制のスリム化とフラット化を進めました。
事業戦略としては、BESS営業の原点回帰、地方活性化戦略「梺ぐらし」の推進、新商品・モデルの開発、ブランドの強みを生かした集客策、BtoB事業の推進などを掲げています。これらの施策を通じて、感性マーケティングや農耕型営業などBESS本来の強みに立ち返り、事業の立て直しを図る方針です。
財務戦略としては、財務の健全化と資本効率の向上を目指しています。同社は、金融機関との関係性を保持しつつ、手元流動性資金の残高維持に努めるとともに、地区販社とのパートナーシップを活かした高効率の収益構造の確立を目指しています。
以上の戦略を通じて、同社は厳しい経営環境の中でも、持続可能な成長を目指しています。