事業内容
沿革・会社概要
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドは、東京都港区に本社を置く企業。1994年にバッグの企画・製造・販売を目的として設立。『サマンサタバサ』ブランドを立ち上げ、第1号店『渋谷パルコ店』をオープンした。その後『サマンサタバサニューヨーク』『サマンサベガ』『サマンサティアラ』『サマンサタバサデラックス』『サマンサタバサプチチョイス』等のブランドを次々と立ち上げ、2003年からはジュエリーの企画・製造・販売を開始した。2005年に東京証券取引所マザーズに上場。2006年には米国にSAMANTHA THAVASA USA,INC.を設立し、初の海外路面店をニューヨークのマディソンアベニューにオープン。2019年、株式会社コナカと資本業務提携契約を締結した。
事業内容
サマンサタバサグループは、サマンサタバサジャパンリミテッドと連結子会社9社、及び非連結子会社1社で構成されている。主な事業内容としては、バッグ、ジュエリー及びアパレルの企画・製造・販売を主とするファッションブランドビジネスを展開している。
バッグ部門
『Samantha Thavasa』(サマンサタバサ)を中心に『Samantha Thavasa』シリーズ及びその他のブランドを展開し、バッグの企画・製造・販売を行っている。
ジュエリー部門
ジュエリーの企画・製造・販売を行っており、『Samantha Tiara』(サマンサティアラ)及び『SAMANTHA SILVA』(サマンサシルヴァ)を展開している。
アパレル部門
『WILLSELECTION』(ウィルセレクション)、『Swingle』(スウィングル)、『REDYAZEL』 (レディアゼル)、『And Couture』 (アンド クチュール)の4ブランドを展開している。
その他の部門
アウトレット店舗『サマンサタバサNEXT PAGE』での販売等を行っている他、スイーツのプロデュース、女性向けゴルフウェア・グッズの企画・製造・販売を行っている。
経営方針
サマンサタバサグループは、創業以来デザイン・品質にこだわった商品を顧客に提供し続けることを基本方針としている。
経営指標
サマンサタバサグループが重要と考えている経営指標は売上高営業利益率であり、事業規模の拡大とともに利益率の向上を目標としている。
経営戦略
サマンサタバサグループは、「日本発世界ブランドへ」「企業価値の向上」というグループ目標の実現に向けて、生産性を上げ成果にこだわった経営を推進している。また、事業再編による財務体質の健全化、事業体質の強化により、市場及び商圏の変化に対応した経営に努めている。
なお中長期的な経営戦略は、「良い人、良い場所、良い商品、良い宣伝」という4つのキーワードが根幹となっている。そして「充実した研修制度」「ブランド価値を高める場所への出店」「魅力的なデザインと高品質商品の提供」「話題性のあるプロモーション活動」をベースに高成長を維持し、企業価値の継続的拡大を目指している。
対処すべき課題
新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の緊急事態宣言の期間中、サマンサタバサグループでは国内店舗の大部分が臨時休業となり、今後資金繰りにも影響が出てくる見込みである。そのため現状対処すべき課題は、継続企業として経営の安定を図ることである。
こうした事業または状況を解消するための対応策として、メインバンクを中心に取引金融機関と借入条件変更及び新たな資金調達交渉を行っている。また、2020年7月の株式会社フィットハウスとの合併で財務基盤が強化されるとともに、株式会社コナカの連結子会社になることで、同社の支援も得ながら業績改善を図っていく考えである。