事業内容
粧美堂は、化粧品・化粧雑貨、服飾雑貨、キャラクター雑貨、コンタクトレンズ関連商品などを幅広く取り扱う企業であり、小売業者、卸売業者、一般消費者への販売を主な業務としています。同社グループは、粧美堂を含む7社で構成され、子会社のSHO-BI Lab株式会社ではコンタクトレンズの受託製造を、ビューティードア株式会社では化粧品及び医薬部外品の受託製造を行っています。
粧美堂は、もともと化粧雑貨をメーカーから仕入れて小売業の販売先に提供する問屋でしたが、最終消費者のニーズに合わせた商品群を提供する総合企画メーカーへとビジネスモデルを転換しました。自社企画商品による粧美堂ブランドの商品開発を行い、マーケティング、商品企画、デザイン、商品開発、物流、販売を一貫して対応しています。また、有力小売業のOEM商品の受注販売にも積極的に取り組んでいます。
キャラクター雑貨に関しては、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社や株式会社サンリオなどの版権元から商品化許諾を受け、化粧雑貨や服飾雑貨などの商品化を行っています。これにより、自社企画商品の付加価値を高め、他社製品との差別化を図っています。
なお、粧美堂グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略されています。また、粧美堂日用品(上海)有限公司は日用品雑貨及びコンタクトレンズの販売事業を縮小しており、2023年10月12日には壹見健康科技(上海)有限公司の出資持分の一部を譲渡する契約を締結しています。
経営方針
粧美堂は、化粧品や化粧雑貨、服飾雑貨、キャラクター雑貨、コンタクトレンズなどの幅広い商品を取り扱う企業であり、その成長戦略は情報の活用、機動力、生産性の向上を核としています。同社は、選択と集中の営業方針のもと、小さな市場での大きなシェア獲得と消費者との直接的な繋がりを重視しています。中期経営計画では、持続的な企業価値の向上を目指し、利益率を重視し、営業利益の継続的成長を最大の経営目標としています。
粧美堂の中長期的な経営戦略には、真のメーカー化の推進とブランド化、OEMビジネスの強化、ECビジネスの強化、新しい商材の強化が含まれます。同社は、高品質・高機能な商品を適正な価格で提供することで、消費者に信頼されるブランドとしての地位を確立することを目指しています。また、75年にわたる美に関する知見を活かし、国内大手小売業向けにOEMで商品を供給することで、安定的な収益源を確保しています。
ECビジネスの強化においては、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、特に若年層の女性をメインユーザーとして、SNSを通じたマーケティングやECビジネスの比率を30%程度まで引き上げることを目標としています。さらに、中高年層や男性を対象にした新しい商材の研究・開発にも力を入れ、ビジネスチャンスを追求しています。
これらの戦略を通じて、粧美堂は「心と体の美と健康をサポート」する総合企画メーカーとしての地位を強化し、持続可能な成長を目指しています。