事業内容
中本パックスグループは、中本パックスおよび国内外の関連会社15社(国内8社、海外7社)で構成されています。このグループは、印刷加工(グラビア印刷)、コーティング加工、ラミネート加工、成型加工による製品の販売を主な事業としています。グループは印刷関連事業を単一セグメントとしており、グラビア印刷では微細な濃淡を表現できる凹版印刷を、コーティング加工では素材表面を樹脂等の薄い皮膜で覆う技術を、ラミネート加工では包装材料の強化や機能付加を目的とした多層複合化を、成型加工ではプラスチックシートを熱で形を変える技術をそれぞれ提供しています。
中本パックスグループの製品は、食品関連、IT・工業材関連、医療・医薬関連、建材関連、生活資材関連など幅広い用途に供されています。例えば、食品関連では乳製品のシュリンクフィルムやコンビニエンスストア用の弁当・サラダ容器用フィルム、IT・工業材関連ではモバイル機器関連の遮光フィルムや自動車関連の内装部材、医療・医薬関連では貼付剤関連の外装袋印刷や市販薬の個包装フィルム印刷などがあります。
また、中本パックスグループは、自社で排出されるプラスチック廃材を再生し、リサイクルペレットとして販売するなど、環境への配慮も行っています。グループ内の関連会社は、それぞれ特定の製品やサービスを提供し、中本パックスと共に幅広い顧客ニーズに応えています。例えば、㈱アールは生活資材関連の製品を日本国内で販売し、㈱中本印書館は建材関連のグラビア印刷加工を行い、中本パックスに販売しています。海外では、Nakamoto Packs USA,Inc.が北米及び中米の顧客にIT・工業材関連製品を販売するなど、グローバルに事業を展開しています。
経営方針
中本パックスグループは、環境と安全を重視した製品と技術の開発に注力し、顧客満足を追求することで持続的な成長を目指しています。同社は「クリーン&セイフティ」を合言葉に、自然環境や労働環境に配慮した製品の提供を通じて、社会から信頼される企業を目指しています。そのために、食品関連、IT・工業材関連、医療・医薬関連、建材関連、生活資材関連など、多岐にわたる分野での自社開発品の販売強化と顧客ニーズへの迅速な対応を重視しています。
中本パックスグループは、全天候型グローバル企業を目指し、経済的価値だけでなく、社会的価値の追求にも注力しています。これには、環境経営の推進や改善活動による原価低減、顧客満足度の最大化を含む多角的な戦略が含まれます。また、持続可能な社会の構築に貢献するため、リサイクル原料の使用やCO2削減など、環境負荷の低減にも取り組んでいます。
グローバル戦略としては、海外の連結子会社を通じて、各国の市場ニーズに応える製品の提供を強化しています。これにより、国際情勢の変化や地政学リスクなどの外部環境の変動にも柔軟に対応し、グローバルなサプライチェーンの構築を進めています。
社会的責任を重視した経営にも力を入れており、地域社会への貢献やダイバーシティの推進、ステークホルダーとの信頼関係の構築に努めています。また、内部管理体制の強化にも注力し、透明性の高い経営を目指しています。
中本パックスグループは、これらの戦略を通じて、多様な市場ニーズに応え、新たな価値を提供することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。