事業内容
メニコンは、自社および連結子会社34社、非連結子会社3社、持分法適用会社1社を含むグループで構成されており、主にビジョンケア事業とその他の事業を展開しています。ビジョンケア事業では、コンタクトレンズ(定額制会員システム「メルスプラン」を含む)およびケア用品等の製造、販売を行っています。このセグメントには、メニコン直営店「Menicon Miru」や株式会社ダブリュ・アイ・システム「エースコンタクト」、富士コンタクト株式会社「富士コンタクト」、株式会社エーアイピー「シティコンタクト」などが含まれます。
その他の事業としては、動物用医療製品の開発・販売、稲わらの分解促進材や家畜排泄物の堆肥化促進材の開発・販売、生殖補助医療および先端医療分野の製品開発・販売、人材派遣、農水産物の販売及び輸出入など多岐にわたる事業を手掛けています。これらの事業は、メニコンビジネスアシスト株式会社や板橋貿易株式会社などが担っています。
メニコンは、コンタクトレンズ分野での新素材・新デザインの開発、製造技術の向上、生産・品質管理体制の整備を進め、業界をリードしています。また、ディスポーザブルコンタクトレンズ市場の拡大に伴い、新製品の導入や海外市場への展開にも積極的に取り組んでいます。ケア用品分野では、コンタクトレンズ用ケア用品の開発、製造及び販売を行い、メルスプラン会員向けの宅配サービスやドラッグストア専用商品の提供を通じて市場シェアの確保・拡大を目指しています。
さらに、中期経営計画「Vision2030」では、視覚だけでなく五感に関するビジネスの展開を掲げ、動物医療・共生事業や環境・バイオ事業、食品事業など新たな事業領域への挑戦を進めています。これらの取り組みを通じて、メニコンは長期的な視点で事業の拡大と多角化を図っています。
特集記事
経営方針
メニコンは、中期経営計画「Vision2030」を策定し、その達成に向けた成長戦略を推進しています。この計画では、新しい「みる」を世界に提供することをスローガンに掲げ、五感を通じて人々が幸せや豊かさを実感できるような商品やサービスの提供を目指しています。2026年3月期には、連結売上高1,400億円、営業利益率12%、ROE10%を目標としています。
同社は、一貫した開発、製造、販売体制を活かし、海外売上高の伸長、1日使い捨てコンタクトレンズの販売拡大、メルスプランの会員数増加に注力しています。また、新製品の開発と生産能力の向上、海外事業の拡大、メルスプラン会員数の拡大、事業領域の拡大、持続可能な社会の実現に向けた活動の実施、ガバナンス体制の充実とコンプライアンスの強化及びリスクへの対応など、幅広い分野での取り組みを進めています。
特に、海外市場では、中国を中心としたアジアでのオルソケラトロジーレンズ関連製品の需要が堅調に推移しており、欧州や北米、中国を中心としたアジアの3つの重点地域での営業機能の強化や物流機能の強化を行い、販売活動を推進しています。これらの戦略を通じて、メニコンは視覚だけでなく、五感に関するビジネスを展開し、人々が幸せや豊かさを実感できるような商品やサービスの提供を目指しています。