事業内容
シード株式会社(以下、シード)とそのグループ企業は、コンタクトレンズの研究開発、製造販売を主軸に事業を展開しています。シードグループは、シードを含む合計18社で構成され、コンタクトレンズケア用品やその他商品の販売も手がけています。
シードの事業セグメントは大きく分けて3つあります。第一のセグメントはコンタクトレンズとケア用品事業で、ハード系、ソフト系、ディスポーザブル(使い捨て)レンズ、オルソケラトロジーレンズ及びその関連製品(光学器械等)を取り扱っています。このセグメントには、シードをはじめ、シードアイサービス株式会社、SEED CONTACT LENS TAIWAN CO., LTD.(台湾)、SEED CONTACT LENS ASIA PTE.LTD.(シンガポール)など、国内外の複数の関連会社が含まれます。
第二のセグメントはコンタクトレンズケア用品で、保存液、洗浄液、酵素洗浄液、化学消毒液、保存ケースなどを提供しています。このセグメントにもシードやシードアイサービス株式会社、SEED CONTACT LENS VIET NAM CO., LTD.(ベトナム)などが関与しています。
最後のセグメントはその他事業で、眼鏡フレーム、眼鏡備品、眼内レンズなどを取り扱っています。このセグメントには、横浜近視予防研究所株式会社やSEED CONTACT LENS ASIA PTE.LTD.(シンガポール)などが含まれます。
シードグループは、これらの事業を通じて、視覚補正と眼の健康をサポートする製品とサービスを提供し、国内外で事業を展開しています。
経営方針
シード株式会社(以下、シード)は、コンタクトレンズとそのケア用品、眼鏡などの視覚補正製品の総合メーカーとして、国内外で事業を展開しています。同社は、専門特化した研究開発力を基盤に、安全かつ高品質な製品を提供し、多くの人々の健康と幸せに貢献することを経営理念として掲げています。また、スピードを重視した経営により、環境変化に迅速に対応し、お客様のニーズに的確に応えることを目指しています。
経営環境の変化に対応するため、シードは新型コロナウイルス感染症の影響からの経済活動の正常化を背景に、国内外の市場での需要回復に注目しています。特に、コンタクトレンズ市場においては、1日使い捨てタイプへのシフトや近視の低年齢化・高度化に伴うオルソケラトロジーレンズの普及など、持続的な成長が見込まれるとしています。
シードの成長戦略は、高付加価値商品の比率を高めることで売上高の伸長を目指すこと、製造ラインの増設やエネルギー使用効率の改善による原価低減を通じた粗利率の向上、販管費の効率化、そして近視の進行抑制効果を持つコンタクトレンズやスマートコンタクトレンズの開発への積極的な投資に集約されます。海外戦略としては、中国市場を中心に、自社WEBサイトを活用した収益力の向上や、東南アジア・欧州市場でのグループ連携を通じた収益力改善を図っています。
さらに、気候変動に対する対応として、TCFD提言に基づくリスク管理と機会の把握に取り組んでおり、2050年のカーボンニュートラル実現を目指しています。これらの戦略は、経済活動の正常化とともに、持続可能な成長を目指すシードの方向性を示しています。