事業内容
東京精密株式会社は、半導体製造装置と計測機器の製造販売を主な事業としています。
半導体製造装置事業では、ウェーハプロービングマシンやウェーハダイシングマシンなどの加工・検査装置を扱っています。同社が生産の大部分を担当し、子会社の㈱東精エンジニアリングや ACCRETECH ADAMAS(THAILAND)CO.,LTD.が一部の関連製品や消耗品の生産を行っています。販売とアフターサービスは主に同社が行い、ソフトウェアは子会社の㈱トーセーシステムズが供給しています。海外販売は、同社の輸出のほか、地域ごとに子会社が担当しています。
計測機器事業では、三次元座標測定機や表面粗さ・輪郭形状測定機などの精密測定機器を扱っています。同社と子会社の㈱東精エンジニアリングが生産と販売の大部分を担当し、ソフトウェアは㈱トーセーシステムズが供給しています。一部の製品については、子会社の東精計量儀(平湖)有限公司やTOSEI(THAILAND)CO.,LTD.による海外現地生産も行われています。海外販売は、同社と㈱東精エンジニアリングの輸出のほか、地域ごとに子会社が担当しています。
同社グループは、半導体製造装置と計測機器の2つの事業セグメントを中心に事業を展開しており、国内外の子会社が生産、販売、アフターサービスなどの役割を分担しながら、グローバルに事業を展開しています。
経営方針
東京精密株式会社は、半導体製造装置と計測機器の製造販売を主な事業としています。同社は「世界中の優れた技術・知恵・情報を融合して世界No.1の商品を創り出し、皆様と共に大きく成長してゆく」ことを企業理念に掲げ、成長戦略を推進しています。
同社は、最先端技術を駆使した世界No.1商品の提供を目指し、品質向上と生産革新を継続的に推進することで、高収益・高効率の企業体質の確立に努めています。具体的な中期経営目標として、2025年3月期までにROE15%以上、連結売上高1,700億円、連結営業利益375億円の達成を掲げています。
また、同社は企業価値の向上に向けて、コーポレート・ガバナンスの充実にも取り組んでいます。透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための取締役会の役割・責務の適切な遂行、株主の権利尊重と平等性の確保、株主との建設的な対話、ステークホルダーとの適切な協働、適切な情報開示と透明性の確保などを重点課題としています。
さらに、海外子会社による現地営業の定着や海外生産の拡大を背景に、グローバルな経営体制の構築にも注力しています。現地経営幹部の積極的登用、生産面での現地調達体制の確立、本社と現地の経営情報の共有化などを通じて、グローバル化への対応を図っています。
以上のように、東京精密株式会社は、最先端技術を活かした世界No.1商品の提供、コーポレート・ガバナンスの充実、グローバル経営体制の構築といった3つの重点領域に取り組み、企業価値の向上と持続的な成長を目指しています。