黒田精工【7726】 スタンダード(内国株式)

駆動システム(精密研削ボールねじ等)、金型システム(積層精密プレス型等)、機工・計測システム(保持工具、平面研削盤等)の製造・販売。

黒田精工【7726】 スタンダード(内国株式)

駆動システム(精密研削ボールねじ等)、金型システム(積層精密プレス型等)、機工・計測システム(保持工具、平面研削盤等)の製造・販売。

事業内容

黒田精工は、駆動システム、金型システム、機工・計測システムの3つの主要事業セグメントを持つ企業グループです。このグループは、黒田精工を含む連結子会社8社と関連会社2社で構成されています。

駆動システム部門では、精密研削ボールねじや転造ボールねじ、ボールねじアクチュエータ、XYステージ、ガイド、ギアなどの製品を手がけています。これらの製品は、黒田精工とドイツのJenaer Gewindetechnik GmbHが製造販売し、韓国黒田精工㈱、米国のKURODA JENA TEC, INC.、平湖黒田精工有限公司が販売を担当しています。平湖黒田精工有限公司では、ボールねじやボールねじアクチュエータの組立や一部加工も行っています。

金型システム部門では、積層精密プレス型、精密金属プレス商品、モーターコアなどを製造販売しています。このセグメントは、黒田精工とその子会社であるクロダプレシジョンインダストリーズ(M)が中心となっており、平湖黒田精工有限公司では金型のメンテナンスと販売を手がけています。また、持分法適用関連会社である日本金型産業㈱は製造工具を、紅忠黒田ラミネーション㈱はプレス製品を黒田精工へ納入しています。

機工・計測システム部門では、保持工具、ゲージ、平面研削盤、超精密鏡面研磨装置、超精密表面形状測定装置などを製造・販売しています。このセグメントは、黒田精工とその子会社である㈱ゲージングが中心となっており、クロダインターナショナル㈱はコンプレッサーの販売を終了し、メンテナンス事業を行っています。

これらの事業セグメントを通じて、黒田精工グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、精密工業分野でのニーズに応えています。

経営方針

黒田精工は、精密技術を通じて産業社会の進歩に貢献することを使命とし、品質と信頼のブランド「精密のクロダ」を世界中で確立することを目指しています。同社は2021年度から2025年度を対象とする中期経営計画「Vision 2025」を策定し、駆動システム事業、金型システム事業、機工・計測システム事業の3つの事業分野で世界的にニッチ・トップを目指しています。この計画では、成長戦略の実行と収益力の強化、人材育成を通じて企業価値の向上を図り、営業利益率4%超~8%を安定的に確保する体制の確立を目指しています。

各事業分野では、直動システム商品の拡販、高効率モーターコア量産技術の向上、高精度油圧冶具や高効率研削装置等の新商品・ソリューション開発に重点を置いています。また、DX化推進を3事業共通の基盤とし、収益力強化、技術力強化、顧客関係強化を図ることで、それぞれの事業で世界的に「ニッチ・トップ」となることを目指しています。

ESG経営への取り組みも強化しており、2050年度に「カーボンニュートラル」の達成を目指しています。これには、各種省エネ施策の実施、全社用車のEV化、太陽光パネルの設置、再エネ由来のカーボンフリー電力への切り替えなどが含まれます。人的資源の活用面では、DX化の推進、働き方改革、人事制度の見直し、人材育成を推進し、より働き易く、働き甲斐のある職場環境を目指しています。これらの取り組みを通じて、黒田精工は新たな成長軌道への飛躍と安定的に利益を生む収益構造への転換を目指しています。