事業内容
国際計測器株式会社とそのグループ企業は、計測機器の製造販売及びサービスを主な事業としています。同社の製品ラインナップには、バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機、材料試験機、シャフト歪自動矯正機などが含まれており、これらは自動車部品、家電製品、OA機器など、幅広い産業分野での品質管理や生産工程の効率化に貢献しています。
バランシングマシンは、高速で回転する部品のアンバランスを測定し、修正するための装置であり、自動車部品や家電製品のモーターなどに使用されます。電気サーボモータ式試験機は、素材や部品の材料・耐久試験から完成車の走行/振動試験まで、高精度の試験が可能です。材料試験機は、部品の耐久性を試験する装置で、引っ張り試験や圧縮試験などに用いられます。シャフト歪自動矯正機は、加工や熱処理工程で発生したシャフトの歪みを自動で矯正する装置です。
また、同社グループは、巻線試験機や歯車かみ合い試験機、地震計などの製造販売も手がけており、これらの製品は特定の産業分野での品質保証や安全性の向上に寄与しています。巻線試験機は、モーターやトランス等の巻線部品の良否を判定するための装置で、歯車かみ合い試験機は、トランスミッション等に使用される歯車の品質検査に利用されます。地震計は、地震による災害防止のための地震防災システムにおいて重要な役割を果たしています。
国際計測器株式会社グループは、これらの計測機器を通じて、産業界の品質向上と生産性の向上に貢献していることがわかります。
経営方針
国際計測器株式会社は、振動計測技術を核とした製品の製造販売を行っており、自動車部品や家電製品など幅広い産業分野に貢献しています。同社グループは、「常に顧客の要請に応え、新しい価値の創造に努める」という基本理念のもと、グローバル市場での「利益を伴う成長」を目指し、企業価値の継続的な向上を追求しています。
経営方針として、売上高、売上高経常利益率、自己資本利益率の向上を目標に掲げ、バランスのとれた経営計画を策定し実施しています。しかし、新中期経営計画の策定は、世界情勢による部品供給不足の影響を受け、収束時期の不透明さから困難を極めています。2024年3月期より開始予定の中期経営計画については、情報が得られ次第速やかに開示する予定です。
同社グループは、生産体制の強化、財務戦略の最適化、研究開発の推進、人材育成に重点を置いています。特に、研究開発では、ユーザーのニーズに応える新製品の開発に注力し、EVモーターや自動運転関連製品への高い信頼性を確保する試験機の開発を進めています。これらの試験機は、環境保護、メンテナンスの容易さ、省エネルギーの面で競合他社の製品と比較して優れており、CO2削減に貢献する製品としての位置付けを強化しています。
国際計測器株式会社グループは、これらの戦略を通じて、産業界の品質向上と生産性の向上に貢献し、持続可能な成長を目指しています。