事業内容
プレシジョン・システム・サイエンスは、バイオ関連業界において多岐にわたる事業を展開しています。同社は、ラボ自動化や臨床検査用の装置、試薬、反応容器などの消耗品の開発・製造・販売を行っています。これらの製品は、主にOEM販売を通じて提供されており、日本国内および欧米の子会社を通じた自社販売も行っています。
同社の事業セグメントは、主に4つに分かれています。まず、装置部門では、核酸自動抽出装置や遺伝子を利用した臨床診断装置の販売を行っています。次に、試薬・消耗品部門では、核酸抽出やPCR検査に用いる試薬や専用プラスチック消耗品を提供しています。メンテナンス関連部門では、装置のメンテナンスやスペアパーツの販売を行い、OEM先が自社でメンテナンスを行う場合もありますが、スペアパーツは同社から購入する契約となっています。
さらに、受託製造・受託検査部門では、エヌピーエス株式会社が外部からの受託製造を行っています。同社グループには、米国のPrecision System Science USA, Inc.や欧州のPrecision System Science Europe GmbHがあり、これらの子会社はそれぞれの地域での販売活動を担当しています。また、ユニバーサル・バイオ・リサーチ株式会社は知的財産管理や研究開発を行い、エヌピーエス株式会社は機器や消耗品の製造を担当しています。株式会社PF・BioLineは生体物質測定の研究開発を行っています。
プレシジョン・システム・サイエンスは、大学や研究機関、臨床検査センター、製薬会社、化学メーカーなどを主要なユーザーとし、技術情報の交流や新たな販路の開拓を進めています。これにより、同社はグローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
プレシジョン・システム・サイエンスは、バイオ・ヘルスケア分野での独自の地位を確立し、成長を目指す戦略を掲げています。同社は、顧客の信頼に応える高品質製品の安定供給と、顧客ニーズに応じた競争力のある高付加価値製品の市場投入を重視しています。これにより、営業黒字と経常黒字の早期定着を目指し、効率的な事業運営を推進しています。
同社は、2027年6月期までに連結営業利益400百万円を達成することを目標としています。これに向けて、毎年450百万円から500百万円の売上増加を目指し、事業の抜本的改善策を実施しています。具体的には、組織運営体制の再構築や事業拠点の移転統廃合、サプライチェーンの合理化を進めています。
プレシジョン・システム・サイエンスは、OEMおよびODM事業に注力し、顧客ニーズを正確に把握することで、競争力のある製品を提供しています。また、適正価格での調達、製造、販売を通じて、早期の営業黒字化を目指しています。さらに、活気ある職場づくりを推進し、知恵や個性を活かした企業文化を育んでいます。
同社は、パートナー企業とのプロジェクトを着実に推進し、販売管理費や外部委託業務の適正管理を行っています。これらの施策を通じて、早期の黒字化を実現し、掲げた数値目標の達成を確信しています。プレシジョン・システム・サイエンスは、これらの戦略を通じて、グローバル市場での競争力を高め、持続的な成長を目指しています。