事業内容
ジーエルサイエンス株式会社とそのグループ企業は、分析機器、半導体、非接触ICカード関連製品の製造・販売を中心に事業を展開しています。具体的には、ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフの装置・消耗品の開発・製造・販売を行っており、これらの製品は、ジーエルサイエンス、株式会社フロム、GL Sciences B.V.(オランダ)、技尓(上海)商貿有限公司(中国上海市)、GL Sciences, Inc.(米国カリフォルニア州)を通じて提供されています。株式会社フロムは、理化学機器及び省力機器の開発・製造販売を手掛ける完全子会社です。
半導体事業では、半導体用石英治具や材料、光学研磨、分光光度計用石英セル等の製造・販売を行っており、テクノクオーツ株式会社が中心となって事業を推進しています。テクノクオーツ株式会社は、東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、その子会社である杭州泰谷諾石英有限公司(中国浙江省)、GL TECHNO America, Inc.(米国カリフォルニア州)、アイシンテック株式会社(福島県喜多方市)も製造や販売を担当しています。
自動認識事業においては、非接触ICカードを使用した周辺機器の開発・製造・販売を行っており、入退室管理システムや他社機器への組込み型デバイス、試薬管理システムなどを提供しています。このセグメントは、ジーエルソリューションズ株式会社が主体となって事業を進めています。
ジーエルサイエンスグループは、これらの事業を通じて、分析機器から半導体、自動認識技術に至るまで、幅広い製品とサービスを提供しており、研究・開発及び技術サービスも充実させています。
経営方針
ジーエルサイエンスは、分析機器、半導体、自動認識事業を核とする多角的なビジネスを展開しています。同社は、創立以来の経営理念に基づき、社会に価値を提供し、企業の持続的成長を目指しています。中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)では、売上高や営業利益の増加を目標に掲げ、これを達成するための具体的な戦略を推進しています。
分析機器事業では、クロマトグラフィー事業の持続的拡大と経営基盤の強化を目指し、製造技術の開発や効率化、コスト削減を進めています。また、アジア市場の強化、主力製品の増産体制強化、持続的成長のための戦略的投資、ESG推進、企業総合力の強化、人材基盤の強化に注力しています。
半導体事業では、生産能力の増強、営業力の強化、業務効率化、経営基盤の強化、人材育成を重点的に行っています。これにより、半導体不足が想定される中、中長期的な受注拡大を見込んでいます。
自動認識事業では、成長期待分野の推進、品質向上の推進、積極的な営業体制の推進を行っています。これにより、市況の変動にも対応しつつ、事業の拡大を図っています。
ジーエルサイエンスは、これらの戦略を通じて、経営基盤の強化と企業価値の増大を目指しています。同社の取り組みは、技術革新と市場ニーズの変化に対応することで、持続可能な成長を実現することを目指しています。