事業内容
白銅株式会社とそのグループ企業は、金属製品およびプラスチック製品の加工と販売を主な事業としています。このグループは、白銅株式会社をはじめ、株式会社AQR、上海白銅精密材料有限公司、Hakudo(Thailand)Co., Ltd.、Hakudo USA Inc.、West Coast Aluminum & Stainless, LLCから構成されています。
事業セグメントは、地域別に日本、北米、中国、その他の地域の4つに分類されています。日本では、5400品目以上の製品を標準在庫品として保有し、切断やフライス加工を施して短納期で顧客に提供しています。また、在庫していない特注品の販売も行っています。
北米市場においては、2022年12月にHakudo USA Inc.を設立し、2023年3月にはWest Coast Aluminum & Stainless, LLCの51%の持分を取得しました。
中国では、上海白銅精密材料有限公司が製品を仕入れ、上海の工場で在庫し、切断やフライス加工後に中国の顧客に短納期で提供しています。この会社は、在庫していない製品についても、直接顧客に提供しています。
その他の地域では、タイにおいてHakudo(Thailand)Co., Ltd.が、同様に製品を仕入れてバンコクの外部倉庫に在庫し、現地企業に販売しています。これらの活動を通じて、白銅株式会社グループは、幅広い地域において金属製品およびプラスチック製品の需要に応えています。
経営方針
白銅株式会社は、金属製品およびプラスチック製品の加工と販売を主軸に事業を展開しています。同社は、経営理念に「関係する全ての人に信頼されるとともに、モノづくりに関わる人々へ商品・便利・安心の提供を通じて、社会に貢献する」という価値観を掲げており、持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。ブランドスローガン「あたらしい、を、素材から。」をもとに、優れた生産材料を通じて新たな発想やイノベーションを生み出すことを重視しています。
中期経営計画「前進『期待を上回る』」では、ビジネスの進化と経営基盤の強化を主要な目標として掲げています。具体的には、「ダントツ」の価値提供を実現することで顧客満足度の向上とコア事業の深化、事業領域の拡大を目指しています。2025年3月期までの計画期間中に、ビジネス進化と経営基盤の強化を図ることが計画されています。
施策の振り返りとして、海外子会社でのEC販売開始や滋賀工場における自動検査梱包装置導入、白銅ネットサービスの強化などが挙げられます。また、成長領域の拡大として、航空・宇宙、半導体、自動車領域への新拠点設置や専門部署の集約、新規顧客獲得などが進められています。海外事業の拡大も重要な戦略であり、Hakudo USA Inc.の設立やWest Coast Aluminum & Stainless, LLCの持分取得を通じて、海外売上高比率の向上を目指しています。
これらの戦略は、売上高および経常利益の中長期的な成長を目指すものであり、2024年3月期の目標値は売上高66,800百万円、経常利益4,500百万円と設定されています。白銅株式会社は、これらの戦略を通じて、持続可能な成長を目指しています。