事業内容
名糖産業は、食品、化成品の製造販売および不動産事業を主軸に展開している企業です。同社グループは、名糖産業を含む子会社3社および関連会社3社で構成されています。
食品事業では、チョコレート、粉末飲料、バウムクーヘン、アイスクリーム、ゼリー、キャンディ、ケーキ、栄養食品などの製造販売を行っています。このセグメントにおいては、名糖産業自身のほか、㈱エースベーカリー(連結子会社)、名糖乳業㈱(連結子会社)が製造販売を担っており、名糖㈱(関連会社)は一部製品を仕入れています。
化成品事業では、レンネット(チーズ用凝乳酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)、デキストラン(血漿増量剤や血流改善剤等)、デキストランマグネタイト(MRI造影剤や医療機器材料等)、デキストラン・サルフェート(高脂血症剤等)、香料(食品添加物)、混合飼料、デキストラン鉄(動物薬)などの製造販売を手掛けています。この事業も名糖産業が中心となっており、名糖㈱は包材を製造し、名糖産業はその一部を仕入れています。
不動産事業においては、ゴルフ場の経営や不動産の賃貸を行っています。具体的には、名糖産業が不動産賃貸を、プリンスゴルフ㈱(連結子会社)がゴルフ場の経営をそれぞれ担当しています。
さらに、関連会社である名糖アダムス㈱はチューインガムの製造販売を、㈱名糖蓼科山荘は福利厚生施設の取得及び管理を行っています。これらの事業を通じて、名糖産業グループは多角的なビジネスを展開しています。
経営方針
名糖産業は、食品および化成品事業を中核とし、不動産事業も手掛ける多角的なビジネスを展開しています。同社は、お客様に喜ばれる商品を提供することを企業理念とし、お客様重視の経営、迅速かつ確実な仕事、創意工夫に基づく独自性のある経営、人間性を尊重する活力ある経営を基本姿勢としています。経営指標としては、売上規模の追求だけでなく、利益率、特に売上高経常利益率を重視しています。
中期経営計画「MEITO CHALLENGE 2023」では、売上・利益拡大、ブランド強化、工場の生産性・品質向上、組織・人事活性化、M&Aによる事業拡張を成長戦略の柱として掲げています。食品事業では、中核ブランドへの経営資源の投下や新規ブランドの創出による売上拡大を目指し、化成品事業では、高性能・高品質な微生物酵素製品の世界市場での拡販や高付加価値製品の販売強化に努めています。また、工場の生産性・品質向上、組織・人事活性化を通じて、企業価値の永続的な向上を目指しています。
さらに、M&Aを通じた業容拡大や利益創出に資する投資の検討、SDGs目標の設定とサステナビリティ推進委員会の立ち上げによる環境方針や人権方針などの課題への取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、名糖産業は時代の変化に対応し、お客様に信頼される企業として継続的に発展することを目指しています。