事業内容
コロワイドは、日本全国、北米、アジア諸国において、多岐にわたる外食事業を展開している企業です。同社グループは、直営の飲食店チェーンの運営のほか、フランチャイズ加盟店の募集や経営指導、商品の企画販売、食材の供給などを手がけています。コロワイドMDは、食料品の商品開発や調達、製造、物流のマーチャンダイジング全般を担当。アトムは、「ステーキ宮」や「にぎりの徳兵衛」などのレストランや居酒屋の直営及びフランチャイズ事業を運営しています。
レインズインターナショナルは、「牛角」や「温野菜」などのレストランや居酒屋の直営店舗の運営、フランチャイズ加盟店の募集、商品企画や食材供給を行っています。カッパ・クリエイトは、「かっぱ寿司」の運営やデリカ事業を展開。大戸屋ホールディングスは、「大戸屋ごはん処」を含むレストランの直営及びフランチャイズ事業を手がけています。
さらに、コロワイドは全国に10ヶ所のセントラルキッチンや食品工場を持ち、原料調達から加工、配送まで一貫したマーチャンダイジング機能を提供しています。これにより、同社グループは食の提供を通じて、幅広い顧客ニーズに応える多様なサービスを展開しているのです。
特集記事
経営方針
コロワイドは、外食産業における多様な事業展開を行っている企業であり、その成長戦略は「COLOWIDE Vision 2030」に集約されています。このビジョンの下、同社は2030年3月期までに連結売上収益5,000億円の達成を目指しています。そのために、国内外食事業の強化、海外市場への積極的な展開、そして新規事業としての給食事業への参入を重点領域としています。
国内外食事業では、新規出店やM&Aを通じて市場シェアの拡大を目指しています。特に、レストラン業態の新規出店や経年店舗の改装、リロケーション、業態転換に力を入れています。海外外食事業においては、成長余地が大きな市場を選定し、焼肉業態や回転寿司業態の出店を加速させています。アジア諸国や北米での事業強化に加え、未出店エリアへの進出も視野に入れています。
給食事業では、病院や介護施設への食事提供を通じて事業規模の拡大を図っています。外食市場で培ったメニュー開発力や運営効率、セントラルキッチンを活用した調理効率の向上を強みとしています。
これらの戦略は、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢の長期化、インフレによる消費マインドの停滞など、厳しい経営環境の中での中長期的な企業価値の向上を目指すものです。第一次中期経営計画では、2026年3月期の連結売上収益2,738億円、EBITDA240億円を数値目標として掲げており、これらの戦略を通じて、コロワイドは持続可能な成長を目指しています。