事業内容
中村屋は、複数の事業セグメントを展開している企業であり、その主な事業内容は以下の通りです。
まず、菓子事業においては、和菓子類、洋菓子類、パン類の製造販売を手掛けています。これらの製品は、伝統的な和菓子から、現代的な洋菓子、日常的に楽しめるパン類まで、幅広いラインナップを提供しており、消費者の多様なニーズに応えています。
次に、食品事業では、業務用食材類、市販用食品類、調理缶詰類の製造販売を行っており、さらにレストランの経営も展開しています。同社は、高品質な食材の提供を通じて、食の業界における幅広いニーズに対応しており、レストラン事業を通じて、直接消費者にその品質を届けています。
最後に、不動産賃貸事業においては、商業ビルや土地の賃貸を行っています。この事業を通じて、中村屋は安定した収益基盤を確保し、事業の多角化を図っています。
これらの事業セグメントを通じて、中村屋は多岐にわたる分野で事業を展開し、消費者の生活に密接に関わる製品やサービスを提供しています。
経営方針
中村屋は、その中期経営計画「2022年-2024年 中期経営計画」において、三つの基本方針「理念経営の実践」「売上拡大」「経営基盤の整備」を掲げ、事業の成長を目指しています。同社は、創業者の商業経営哲学を受け継ぎ、社会に価値ある商品・サービスを提供することを経営の基本としています。その理念に基づき、お客様に「おいしい」「うれしい」、従業員には「成長」「働く喜び」を提供する企業活動を行うことを目指しています。
売上拡大に関しては、コスト削減よりも売上の拡大に注力し、経営目標の達成を目指します。また、経営基盤の整備を通じて、将来にわたって継続的に売上・利益を創出できる企業体質への変革を図ります。
セグメント別の事業戦略では、菓子事業においてはデイリー菓子・カジュアルギフトの強化・拡大と中華まん関連技術の活用を、食品事業では調理技術と量産化技術を活かした新商品開発と販路拡大に取り組みます。不動産賃貸事業では、保有する土地資産の最大限活用を目指します。
経営環境の変化に対応するため、中村屋は「手間ひまをいとわないおいしさのつくりこみ」と「あたらしい食の喜びと感動」を提供し、独自の価値を高めることを目指します。また、持続的成長に向けて、事業の選択と集中を進め、新商品開発・新市場開拓に努めます。生産供給機能の再編やサプライチェーンの整備、業務のデジタル化を通じた効率向上など、長期的な事業戦略の実行支援と収益体質の改善に取り組んでいます。さらに、サステナビリティ委員会を設置し、環境・社会課題の解決に貢献することで、中村屋ブランドを強化しています。