事業内容
魚力は、鮮魚と寿司の小売り、飲食、卸売を主軸に展開する企業グループです。同社グループは、魚力を含む合計7社で構成され、首都圏の駅ビルや百貨店、スーパーにテナントとして出店し、一般消費者に向けて鮮魚や寿司を販売しています。特に小売事業では、豊洲市場や産地直送の新鮮な生魚を中心に、200~300アイテムの品揃えで鮮度と価格のバランスを重視した販売を行っており、テイクアウト寿司も提供しています。
また、関連会社の株式会社最上鮮魚は、九州地区のスーパーマーケットに出店し、鮮魚と寿司の販売を手掛けています。飲食事業では、テイクアウト寿司で培ったノウハウを活かし、寿司飲食店や海鮮居酒屋、魚介類をメインとした飲食店を展開しています。
卸売事業においては、魚力商事株式会社が食品スーパーや地方荷受業者、飲食店、国内外の商社へ商品を提供しています。また、日本フィッシャリーサポート株式会社は青森県を拠点に、地方荷受業者や水産商社、飲食店へ商品を販売しています。ただし、Uoriki America Inc.及びUoriki Seafoods, LLCは事業活動を停止しています。
さらに、魚力はテナント事業も行っており、これらの事業を通じて、鮮魚と寿司に関連する幅広いサービスを提供しています。
経営方針
魚力は、鮮魚と寿司の小売り、飲食、卸売を軸に事業を展開している企業グループです。同社は、国内の基幹事業を強化しつつ、海外展開やSDGsへの取り組みを通じて成長を目指しています。特に、魚食文化の普及と日本の水産業の発展に貢献することを企業理念として掲げており、これを実現するために様々な戦略を推進しています。
経営環境の変化に対応するため、魚力は原価低減や品質の差別化、効率的な物流体制の構築に努めています。また、人手不足の問題に対しては、最適な店舗ポートフォリオの構築や労働生産性の向上を図っています。寿司の販売強化や飲食事業の効率化も同社の重要な戦略です。
海外市場における水産物需要の高まりに応えるため、魚力は卸売事業の拡大にも注力しています。米国やアジアでの新たな販売先の開拓や、養殖魚の安定的調達を目指しています。これらの取り組みを通じて、魚力は国内外で活躍する総合水産企業を目指しています。
さらに、新型コロナウイルス感染症への対応も同社の課題の一つです。店舗運営経費の削減や従業員の安全確保に努めることで、この困難な時期を乗り越えようとしています。また、財務上の課題として、企業価値の向上や新規株主の獲得による売買高の増加に取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、魚力は持続可能な成長を目指し、魚食文化の普及と水産業の発展に貢献していく方針です。